Webライターに興味はあるけれど、十分に稼げるものなのか、稼げてもお小遣い程度ではないのかという疑問があるのではないでしょうか。
Webライターのお仕事で高収入を得ることはできるのかについて解説します。
Contents
Webライターの平均年収や目安
まずはWebライターの平均年収や報酬の目安について解説します。
正社員や業務委託契約のWebライター、著名人の収入について見ていきましょう。
正社員ライターの平均年収
マイナビ転職の『2020年版 職種別モデル年収平均ランキング』のデータによると、正社員のライターの平均年収は、コピーライターが年収538万円、記者・ライターが445万円となっています。
出典:マイナビ転職『2020年版 モデル年収平均ランキング』
Webライターの求人情報を確認してみると、大体270万~500万円程度のようです。
低い水準で見れば、月給23万円程度といった所でしょうか。
厚生労働省が発表している、学歴別の初任給データでは、高卒の平均が16万7,400円、大卒の平均が21万200円ですから、初任給だけで見れば、低過ぎることはないと言えます。
出典:厚生労働省『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給』
業務委託Webライターの平均年収や目安
業務委託の場合、Webライターの明確な平均年収はありません。
副業なら5万円程度が妥当だという意見を述べる方もいますが、副業でも20万や30万もの金額を稼いでいる方はいますから、一概にいくらだとは言えないです。
業務委託契約やクラウドソーシングを利用して稼ぐ場合、1文字あたりの単価で報酬額が計算されるのが基本です。
在宅Webライターの公的な平均年収データはありませんが、報酬単価の目安は以下となります。
案件の種類 | 1文字当たりの報酬額 |
低単価案件 | 0.1~0.6円 |
一般的な単価案件 | 0.7~1.0円 |
高単価案件 | 1.1~4円 |
超高単価案件 | 5円以上 |
初心者の場合は大概、低単価案件や一般的な単価の案件を受注する所から始めることになるでしょう。
著名なライターの年収
有名なフリーライターとして萩原かおりさんという方がいますが、独立から1年半で年収1,000万円を稼ぎ出しているようです。
他にも有名なプロのブロガー兼ライターとして知られているのはイケダハヤトさんですが、年収は5,000万円を超えています。
ただ、イケダハヤトさんの場合は、ブログによるアフィリエイト収入・YouTubeによる広告収入も含めての金額になりますので、Webライティングでの収入という面ではあまり参考にはならないかもしれません。
Webライターの年収は低いのか
年収ベースで考えるとWebライターの報酬はあまり高くはないのではないかと思うかもしれません。
Webライターの年収の実情についてまとめました。
専門職としては平均年収が高くない
Webライターは記事作成に特化した職業ですから、言わば専門職の1つと言えます。
専門職と言えば、システムエンジニアやプログラマー、デザイナーなどが挙げられるでしょう。
他の専門職の平均年収は以下になります。
職種 | 平均年収 |
システムエンジニア(パッケージソフト・ミドルウェア) | 567万円 |
プログラマー(パッケージソフト・ミドルウェア) | 563万円 |
Webデザイナー | 488万円 |
出典:マイナビ転職『2020年版 モデル年収平均ランキング』
コピーライターが年収538万円、記者・ライターが445万円ですので、専門職としてはあまり平均年収が高いとは言えないです。
年収の低さは副業の人が多いという理由がある
正社員ではなく、業務委託によるWebライターの年収は低いというイメージが強いかもしれません。
フリーランス協会の『フリーランス白書2019』のデータによると、文筆系のフリーランスは全体の32%が年収200万円未満だそうです。
つまり、3人に1人は年収200万円未満、年収200万円以上の収入を得ているのはおおよそ3人に2人という計算になります。
ただ、フリーランスといっても、必ずしも専業というわけではありません。
副業であっても、個人事業主として活動することは可能ですから、副業目的で参入している方が混在していることが考えられます。
副業で月に数万円、あるいは数千円程度しか稼いでいない方も入れるのであれば、必然的に年収の平均的な数値は下がります。
3人に1人は年収200万円未満というデータがあるからといって、安易に「Webライターは稼げない職業なんだ」と思うのは早計だと言えるでしょう。
誰でも高収入のWebライターを目指せる
Webライティングで稼ぐのは難易度が高いのではないかと思うかもしれませんが、誰でも高収入のWebライターを目指すことは可能です。
実際に、萩原かおりさんのように独立からたった1年半で年収1,000万円を稼いでいる事例もあります。
もちろん初心者のうちからいきなりWebライティングで大金を稼ぐのは容易ではありません。
しかし、手を抜かずにきちんと取り組めば、ライティングスキルは自然と磨かれていきますし、高単価案件にこぎつけることはできます。
努力や工夫次第で、一般的なサラリーマン以上の年収以上の収入を獲得するチャンスは大いにあるでしょう。
高収入のWebライターが持つ共通点
高収入のWebライターはただがむしゃらにお仕事をこなしているというわけではありません。
著名で高い収入を得ているWebライターの方が持つ3つの共通点についてお話します。
ライターとしての知名度が高い
まず、高収入のWebライターは、全員というわけではありませんが、ライターとしての知名度が高いのが特徴です。
SNS上でフォロワーが沢山いるインフルエンサーとしても活躍していたり、運営しているブログが有名だったりする方は少なくありません。
知名度が高ければ、それだけお仕事の依頼が来るチャンスも他の方に比べて多くなりますから、必然的に高収入になります。
また、ネームバリューの効果も相まって、高額報酬の案件のチャンスが舞い込みやすくなるのも、著名な高収入Webライターの特徴だと言えるでしょう。
専門的な分野に精通している
高収入Webライターは、僕のようにオールラウンドに活動している方も多いですが、知名度の高いWebライターは、何らかの専門分野に精通している方が少なくありません。
例えば、経済専門や美容専門、グルメ専門といった具合です。
美容に詳しいライターであれば、美容業界で知名度を上げることが可能です。
他のお仕事のチャンスは掴みにくいというデメリットもありますが、1つのジャンルのみに特化することで、集中的に実力を評価してもらうことができます。
新しい情報にもアンテナを張っている
稼ぎ続けられるWebライターには新しい情報にも常にアンテナを張っています。
昔の例で言うなら、仮想通貨市場が発展してきた際には仮想通貨に関する情報をリサーチするといった具合です。
新たな市場・技術・サービスが広まってきた際には事前に調べておき、知見を広めておくことで、全く新しい案件にも対応できるようになります。
記事作成の内容に関わらず、どのクラウドソーシングサイトなら稼ぎやすいのか、どんな企業なら安定的にお仕事を受注できるのかについても調べておくと良いでしょう。
敏感に察知しておけば、Webライティングの市場動向が変わってきた際にも対応できます。
Webライターが年収を上げるためにできる対策
Webライティング業界で高額報酬を得たい・年収を上げたいのなら、年収を上げるための対策は必須です。
具体的な対応策について解説します。
受注や作業の効率を上げる
Webライター初心者のうちでもまずできるのは、受注効率や作業効率を上げることです。
作業に慣れてくるまではなかなか効率的にとはいきませんが、効率良くお仕事をこなせているかどうかだけでも、得られる報酬額は大きく変わります。
次々にお仕事を片付け、スムーズに次の案件を受注できるような対策が求められます。
スピーディーな記事作成ができるような工夫と、複数のクライアントを確保するといった方法で対策できるでしょう。
高単価案件の仕事を受ける
報酬額を上げるための最もシンプルな方法は、高単価案件を受注することです。
全く同じ作業量の場合、単価が低い案件よりも高い案件のほうが稼げるのは言うまでもありません。
初心者の場合は実力を高く評価されるような実績作りが必要となりますが、継続案件を受注することができれば、数か月継続した段階で単価アップのチャンスは巡ってきます。
Webライティングスキルに自信があるのであれば、最初から単価が高い案件がないかどうかを探してみると良いでしょう。
自分の強みとなる実績を作る
Web広告市場の拡大と副業需要の増加に伴い、Webライターは増え続けています。
そのため、ライバルに劣ることがないような自分の強みをアピールする対策が必要です。
ただ、自己PR力を磨くだけではなく、自分の強みとなるような確かな実績を作りましょう。
アピールできる面としては、以下のようなものがあります。
・Webライター歴
・Webライターとしての知名度
・得意分野
・記事作成に役立つ関連資格
・有名企業での執筆経験
・記名記事の執筆経験
秘密保持契約によって自己PRとしては活用できない案件もありますが、提示できるような確かな実績があれば、クライアントに高く評価されやすいです。
クライアントから高い評価を得られれば、お仕事のチャンスが巡って来やすいですし、単価アップの打診もしやすくなります。
専門的なスキルを磨く
特定のジャンルに特化したWebライターとしての高収入を目指すのなら、専門的なスキルを磨くのも1つの手です。
「このジャンルならどんな記事でも書ける自信がある」と思えるようなジャンルを見つけ、極めることで、そのジャンルでは高く評価されやすくなります。
ライバルのWebライターが多いジャンルでは、自身の知名度を上げるための工夫として、ブログ運営やSNS運用、人脈の拡大などが求められる場合があります。
しかし、得意ジャンルで知名度を上げることができれば、安定的に依頼を受けられますし、高い報酬の案件を受注することも可能です。
さいごに│Webライターで高収入を得られるかは努力や工夫次第!
Webライターという職業は、サラリーマン以上の収入を得ている方もいれば、お小遣い程度の稼ぎのみの方もいます。
収入は人によって大きな差がある業界ですから、Webライティングで高収入を得るためには、相応の努力が工夫次第だと言えるでしょう。
スキルを磨くことで、着実に収入を伸ばしていくチャンスがある魅力的な職業なのは確かです。