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Webライターの取引を辞める方法は?断り方をレクチャー!【例文付き】

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Webライターの仕事をこなしていると、「この案件は単価が低いから嫌だな」、「このクライアントは要望が多過ぎて割に合わないな」と思うケースは多々あります。もう一度言います。本当にザラにあります。

そんなときは断ってしまえば良いのですが、「じゃあどうやって断れば良いの?」と思う方もいるかもしれません。そこで、どうすればスムーズに仕事の取引を辞めることができるのかについてご紹介していきます。

Contents

取引を辞めたいときの断り方のポイント

クライアントとやり取りを続けてきて、今後も継続して取引するのは辞めたいと思った際の断り方についてご紹介します。

急には断らない

クライアントからしてみれば、継続して案件を依頼し続けたWebライターから、いきなり「依頼はもう受け付けられません」と言われても困ってしまうものです。

多くのWebライターを抱えているような企業であれば、それほどダメージは大きくないかもしれません。しかし、数人、あるいはあなた1人にしか依頼していないようなケースでは、クライアント側の新たなWebライターの確保が必要です。

Webライターの補充ができ、クライアントの今後の業務に大きな支障が出ないことに配慮しながら適切なタイミングを見計らいましょう。1カ月や2カ月あればクライアントも余裕を持って対応できますが、最低でも1週間程度前には伝えておくべきです。

どうしてもすぐにでも辞めたいという場合には、最低でも現在進行形で請け負っている案件は責任を持って納品してからにしましょう。また、すぐに辞めたいのなら、相手が納得できるような理由を伝えるのも重要になります。

相手に失礼のないようにする

「要望が多くて面倒なんです」なんて、馬鹿正直に伝える人はまずいないと思いたいですが、断るときに相手に失礼のないように伝えることも円満に取引を終了させるには大切なポイントです。

クヌガ
クヌガ
「やってらんねえから辞めるわ」なんて言っちゃダメ

生活の変化などによる都合ではないのに辞めたい時は、クライアントに対して必ず何かしらの不満があるものでしょう。しかし、不満を馬鹿正直に伝えて辞めるのは得策とは言えません。

トラブルに発展しないようにするためにも、相手に失礼にならないような無難な対応が望ましいです。不満があったとしてもそれは心の内に秘めておきましょう。

円満に取引を終了させることができれば、もし将来的に「やはり取引を再開したい」と思ったときに再度依頼してもらえる可能性は高まります。

特定の案件だけを断りたい場合の対処法

クライアントとの取引そのものを断りたいのではなく、特定の案件だけを断りたい場合もあるかと思います。ここではクライアントとの取引ではなく、特定の案件のみを断りたい場合の対処法について解説していきます。

そもそも依頼を断っても良いのか

仕事を継続的に獲得し続けるためには「依頼を断ってはいけない」という先入観に囚われてしまうWebライターを何人か見かけたことがありますが、断りたいなら断ってしまって構いません。

『せっかく依頼してやったのに断りやがって!もう二度と頼まん!』みたいな、大人気ないクライアントは…まあ稀にいるかもしれませんが、あまり気にする必要はないでしょう。

クヌガ
クヌガ
滅多にいないはずだから気にしないこと!

よほど失礼な断り方をしなければ、断ったことがきっかけで頼まれなくなるということは基本的にありません。特に、あなたのWebライターとして実力が認められている、かつ、真摯な対応を心がけていれば心配しなくても大丈夫です。

逆に、無理をして受注してしまうと納期が遅れたり、記事の品質が下がったりすることに繋がりますので、お互いのためにも断ることをおすすめします。

クヌガ
クヌガ
納期を守れないよりは断ったほうが吉

案件を断るときはできない理由を伝えればOK

「キャパシティーをオーバーしてしまう」、「専門外で知見のないテーマだから書けそうにない」など、依頼を受けても執筆できない理由があるのなら、そのまま伝えましょう。

Webライターとして稼ぐなら「経験はないけどやってみよう」という精神はとても重要ではありますが、それでもどうしてもできないことはできないと割り切ってしまったほうが効率的な場面もあります。ただ、知らない分野のことはなんでもかんでも「できない」と言うのはおすすめできません。

クヌガ
クヌガ
知見を広めたほうが仕事のチャンスは広がるからね

しかし、どう努力しても興味の持てないテーマ・自分の役に立つことが一切なさそうなテーマの案件を新たに依頼された場合は断ってしまっても問題ないでしょう。

あとは、身内に不幸があったなど、プライベートの深刻な理由があるのなら、それをそのまま正直に伝えるのもポイントになります。

もちろん嘘をつくのはNGです。どこでバレるかわかりませんし、嘘が発覚したときにはクライアントからの信用が下がってしまいますから、理由は正直に伝えましょう。

クヌガ
クヌガ
嘘はついちゃダメ

断らずに交渉や相談をする方法

依頼を断らずに交渉や相談をするというのも1つの手です。特に断りたい理由がない、あるはやってみたいと思っているけれど、納期やキャパの問題で難しそうだという場合には以下のような交渉・相談をしましょう。

単価アップの交渉をする

作業量に対して単価が見合わないという場合には、単価アップの交渉をしてみるのが有効的な手段です。ただ不躾に「単価を上げて欲しい」と伝えても応じてくれるクライアントはいますが、できれば根拠のある理由を伝えましょう。

伝え方を間違えると、単価アップに応じてくれないどころか、取引を解消させられてしまう可能性もあります。ポイントは、「もっと稼ぎたいから」などといった自分の都合ではなく、相手側に対して単価を上げることによるメリットを伝えることです。

例えば、「これからも継続して携わりたいため」、「自分の専門分野であり、高い品質の記事を提供できるため」などといった理由を付けると良いでしょう。

納期の交渉をする

複数のクライアントと取引している、あるいは副業としてWebライターの仕事をしているという場合は、納期の交渉を検討しましょう。1日や2日程度の納期延長であれば応じてくれるクライアントは多くいます。

ただ、納期交渉をする場合は受注する前の段階で伝えるようにしましょう。受注してからどうしても納期を守れそうにないという場合も納期交渉が必要になりますが、何度も納期を遅らせて欲しいと伝えるとあなたのイメージが悪くなってしまいます。

どうしても調整して欲しいときだけに留め、多用はしないように心がけましょう。

書き方について相談する

やってみたいけれど、どのように執筆すれば良いかわからないという場合もあります。仕事を依頼されている以上、基本の書き方は訊ねるべきではありませんが、記事に盛り込むべき内容についてわからないときは、書き方について相談してみるのもありです。

特に、記事を執筆するうえでの指定事項が殆どない場合には、どんな方向性にしたら良いのか、どのような着地にしたら良いのかについて訊ねておきましょう。

【ケース別】Webライターの交渉の例文集

Webライターの交渉の際に役に立つ例文についてまとめました。ちなみに、相手に失礼にならないような文章を心がければ、よくあるビジネスメールのような固過ぎる文章でなくても全く問題ありません。ビジネスメールで良くある「拝啓」や「敬具」なんていうのも入れなくて大丈夫です。

クヌガ
クヌガ
会社勤めのWebライターならまた別だけどね

状況によってはそのまま使えない例文もあるため、自分の言葉に置き換えてクライアントにメッセージを送りましょう。

取引を打ち切りにしたいときの例文

【今後の取引を辞めたい場合①】

いつもお世話になっております。
私事ですが、本業が多忙になってしまい、記事の執筆に携われる時間の確保が難しくなってしまいました。つきましては今月いっぱいでお取引を終了させて頂ければと存じます。急なお話で申し訳ありません。
また機会がありましたら、再度お取引させて頂ければ幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。

【今後の取引を辞めたい場合②】

いつもお世話になっております。
私の技術不足で○○様のご期待に沿えるような文章の作成ができないと痛感したため、今回でお取引を終了させて頂きたく存じます。ご希望に沿うことが出来ず、大変申し訳ございません。
何卒宜しくお願い申し上げます。

【取引を中断したい場合】

いつもお世話になっております。
今後のお取引についてご報告させて頂きたいことがあり、ご連絡しました。
持病により緊急入院が必要になり、しばらく記事の執筆が行えない状況です。退院後もしばらくの治療と休養が必要と担当医師から伝えられました。
つきましては、今後のお取引を中断させて頂きたく存じます。この度は急なご報告となってしまい、大変申し訳ございません。再開の目処が経ちましたら改めてご連絡させて頂きます。
何卒宜しくお願い申し上げます。

特定の案件を断りたいときの例文

【テーマが専門外だった場合】

お世話になっております。
新しい依頼のご提案をありがとうございます。せっかくお声をかけて頂いたのに申し訳ないのですが、今回のテーマへの知見が全くなく、私の力ではご期待に沿えるような記事を執筆できないと痛感しております。
そのため、今回のご依頼に関しては辞退させて頂ければと存じます。また新しい他の案件がありましたら、お声掛け頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

【納期が厳しい場合】

お世話になっております。
ご依頼のご相談をありがとうございます。今回ご提案頂いた案件に関してなのですが、スケジュールの都合上、対応が難しいため、今回は辞退させて頂きたいです。
お役に立てず、申し訳ありません。また新しい他の案件がありましたら、お声掛け頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

クライアントに相談する場合の例文

【単価を上げてもらいたい場合①】

いつもお世話になっております。
これまでお仕事をさせて頂き、記事のクオリティが高くなってきたと自負しております。そこでご提案なのですが、記事単価アップをご検討頂けないでしょうか。
急なお願いとなりますが、ご検討頂ければ幸いです。
何卒宜しくお願い致します。

【単価を上げてもらいたい場合②】

お世話になっております。
今回ご提案頂いた化粧品についての案件なのですが、メイクアップアーティストとしての経験が○年あるため、他のライター様よりも深堀りしたより専門的な記事の作成が行えると自負しております。
そこで、こちらの案件に関しましては1文字○円でお仕事をさせて頂けないでしょうか。不躾なお願いとなってしまい、大変恐縮ですが、ご検討頂ければ幸いです。
何卒宜しくお願い致します。

【納期を調整したい場合】

お世話になっております。
今回ご依頼頂いた案件についてなのですが、他のクライアント様の案件とスケジュールが重なっており、期日までに執筆するのが難しい状況です。
納期を2日ほど延長して頂ければ対応可能なのですが如何でしょうか。お手数をお掛けしますが、ご検討頂けますと幸いです。
何卒宜しくお願い致します。

【書き方について教えてもらいたい場合】

お世話になっております。
今回頂いた案件について質問させて頂きたいことがあり、ご連絡しました。
「○○」というキーワード指定の記事なのですが、こちらは最終的に「□□」のサービスに誘導する形で執筆すれば良いのでしょうか。また、執筆するうえでの禁止事項などがありましたらご教示頂けると幸いです。
お手数をお掛け致しますが、何卒宜しくお願い致します。

さいごに│相手に失礼のないように気を付けよう!

Webライターの仕事を辞めたり、特定の案件を辞退したりするために断ることはさほど難しいものではありません。相手に失礼にならないようにする・相手に迷惑がかからないようにするという最低限のマナーさえ守っていれば、正々堂々と断ってしまって良いです。

断りにくいからという理由で、音信不通になってばっくれてしまうWebライターも中にはいますが、クライアントからしてみれば断られるよりも迷惑ですから絶対に避けましょう。

自分の都合や希望に合わせて上手く断ったり、交渉したりしてみてください。