Webライターとして仕事をこなしていると、検収されやすくするためにはコピペチェックツールが必要なのではないかと思ったり、使ったほうが記事作成に役立つのかなと考えたりする人はいるかもしれません。
そこで、Webライターにコピペチェックツールは必要なものなのか、どんなときに利用したほうが良いのかについて解説していきます。
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Webライターにコピペチェックツールは必要なのか
Webライターは記事を執筆するお仕事ですが、結論から言えば絶対に必要というわけではありません。基本的にコピペチェックはクライアントのほうでやってくれますし、他のサイトの記事をそのまま引っ張ってきているわけではないのなら、後ろめたいことは何もないはずですから敢えて自分でチェックする必要はないでしょう。
しかし、時にはコピペチェックツールがあったほうが便利な面があるのも確かです。絶対に必要ないというわけではなく、「基本的には不要なもの」という認識でいましょう。
そもそもなぜコピペチェックが行われるのか
Googleは重複コンテンツを嫌うため、コピーコンテンツ(いわゆるパクリ記事)だということが発覚すれば、スパム判定を受け、記事を掲載したサイトはペナルティを受けてしまいます。
そうなると、例えGoogleの検索結果で検索上位に掲載されていた記事でも、下手をすれば検索圏外に飛ばされ、誰にも記事やサイトを閲覧されなくなってしまうリスクがあるため、注意しなければなりません。クライアントは記事を上位表示させることによって利益を獲得しているわけですから、コピーコンテンツを書かれると不利益が生じます。
そのような事態を未然に防ぐためにも、クライアントはWebライターに作成を依頼した記事がコピーコンテンツになっていないのかをチェックしているのです。
また、依頼した仕事をきちんとこなしてくれているかどうかという意味合いもあります。一致率が100%の記事はただコピペしただけなので論外ですが、100%でなくても、数値が高ければ高いほどオリジナルの記事とは程遠いと判断されます。
さまざまなWebサイトが乱立している現代では一致率を0%にするのはまず不可能であるため、クライアントによっては厳密に「一致率は○○%までなら承認する」というルールを設けているところが多いです。
仮に明確な基準は設けられていなくても、明らかなパクリだと判断できる記事の場合には修正対応の依頼がある、あるいは取引が解消されるのが基本となっています。だからこそ、コピーコンテンツだと判断されないよう、Webライター側もオリジナルのコンテンツ作成を心がける必要があるのです。
自分でコピペチェックしたほうが良いケース
作業の際には常日頃からオリジナルの記事作成を意識しているのであれば、クライアント側がコピペチェックをしてくれるため、自分でチェックする必要はまずありません。しかし、場合によっては必要なケースや使ったほうが良いケースもあります。
具体的にどんな場合にコピペチェックツールを利用したほうが良いのかについてご紹介します。
クライアントから指示された場合
あなたの作成した記事に問題があるのではなく、クライアントが記事の執筆ルール、あるいは依頼内容として「コピペチェックツールでの一致率の確認」を求めている場合には、クライアントに任せきりにするのではなく、自分でもコピペチェックをする必要があります。
その場合、大抵は基準が設けられており、使用するツールも指定されているため、指示に従って作業しましょう。慣れるまでは手間に感じるかもしれませんが、文章を貼り付けてチェックボタンを選び、あとはチェックが終わるのを待つだけですので作業自体はとても簡単です。
使ったことがなかったとしても作業していくうちにすぐに慣れるでしょう。残念ながらコピペチェックの作業自体に報酬が発生することは基本的にありませんが、コピペチェックの指定も踏まえたうえで受注したのなら、忘れずに行うようにしてください。
忘れてしまうと、再度チェックするように言われてしまう可能性が高いです。もし、指定されたコピペチェックツールの利用方法がどうしてもわからないようであれば、正直に「使用したことがないため、利用方法をご教示頂けると幸いです」などといったようにクライアントへ相談してみてください。
非承認や修正依頼が多い場合
ライティングサイトでの非承認、クラウドソーシングサービスや直接取引での修正依頼が多く発生しているという場合には、文章の内容がWeb重複してしまっている可能性が考えられます。
他にも、指定事項とは異なる文章を書いている、文章が稚拙など、非承認理由にはさまざまなものがあります。しかし、Web重複は非承認や修正対応となる主な要因の1つですので、確認しておいたほうが良いに越したことはありません。
Web重複している場合にはオリジナルの要素を増やすか、いちからオリジナリティを意識して書き直す必要があります。Web重複していないか見てみて、手直しすべきところがあるかをチェックしましょう。
Web重複になっていないか不安な場合
自分ではオリジナルの文章を書いているつもりでも、Web重複してしまっているか不安なケースもあるでしょう。そんな時も、コピペチェックツールを活用することをおすすめします。
自分では気付かないうちに他サイトの記事の書き方を真似している可能性は十分にあります。特に、特定の記事しか閲覧せずに記事作成をした場合には、言い回しを少し変えただけのリライト記事になってしまっているケースは少なくありません。
その場合、連続文字一致数は少ないかもしれませんが、類似度や一致率は高くなりますので、手直しが必要になります。参考にするサイトを増やしたり、自分の考えやオリジナルの要素を加えたりするなどして工夫すれば、品質の高い記事を目指すことができるでしょう。
文章力を向上させたい場合
文章力を今よりも向上させたい場合にも、コピペチェックツールは役に立ちます。特に、Webライターとしての経験がまだ浅い場合には他サイトの文章を真似してしまいがちですから、重複している部分を他の言い回しに変えてみたり、自分なりの表現を意識したりしてみると良いでしょう。
ただ、文章能力を向上させるには、書籍や文章力の高い記事を読み込むほうが効果的です。コピペチェックツールはあくまでも、具体的にどの部分を直したら良いのかを確認するために使ってみてください。
利用におすすめのコピペチェックツール
Webライターとして自分の書いた記事をチェックする程度であれば、無料のコピペチェックツールを使用すれば十分です。フリーランスとして生計を立てており、きちんとしたものを使いたいということならかかった費用は経費計上できるため、有料でも問題ありません。
しかし、お小遣い稼ぎでWebライターとして活動しているなら有料の利用は控えたほうが良いでしょう。
無料のコピペチェックツールは数多くありますが、数ある中でもおすすめなのが、CopyContentDetectorになります。
有料プランもありますが、無料プランでも十分な機能を発揮するツールであり、回数制限なしで利用できるため、気軽にチェックしやすいです。また、会員登録が特に必要ないというのもメリットだと言えるでしょう。
無料の場合、チェック可能なのは25~4000文字という制限が設けられていますが、長文の案件に携わっているわけではない場合は問題ありません。また、4000文字以上の案件であったとしても、記事を前半と後半に分けて2回チェックする方法もあります。
2つに分けると一致率の正確性は薄れてしまいますが、僕も実際のところ、クライアントに「長文コンテンツは2つに分けてチェックしてください」と指示されたことがあるため、おそらく問題ないと考えて良いでしょう。ただ、クライアントに指示されて利用する場合には予め2つに分けても良いか確認を取っておくことをおすすめします。
とりあえず試しに使ってみたいということなら、影武者のお試しプランを利用するのも手です。こちらは10回分まで無料で利用できます。ただ、1000文字毎に1回分消費という計算ですので、10000文字の場合は1度きりしかチェックできないため、注意しておきましょう。
また、どうしても有料のツールを利用したいという場合には、コピペリンがおすすめです。コピペリンの評価についての記事もありますので、気になる方はチェックしてみてください。
さいごに│利用するなら無料ツールで十分!
原則的にはWebライターがコピペチェックツールを使用する必要はありませんが、コピペ扱いにならないための予防策としては有効的な手段となります。文章力にまだ自信がない段階であったり、どこを直せば良いのかを知りたかったりする場合には、無料ツールで構いませんので積極的に使っていきましょう。
チェックして文章を改善していくうちに一致率を下げるための工夫もできるようになっていくものです。そうなれば、品質の高い記事を目指すこともできますから、有効的に活用してみてください。