Webライターがクライアントから受けた仕事で作成した記事を納品するにはいくつかの方法があります。
基本的には、クライアントから指定される方法で納品することになりますが、定番のものとしてどんなものがあるのかを把握しておくと良いでしょう。
納品方法を予め理解していれば、新しいクライアントとの契約の際にもすぐに対応できます。
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Webライターが使う納品方法や使用ツールは?
Webライターが使う納品方法はいくつかの種類があります。
クライアントによって使用するルールは異なるため、どんなツールでも対応できるようにしておくと良いでしょう。
Eメール
Eメールは昔、最も一般的な方法でしたが、最近はさらに便利なツールがあるため、未だに使用するのは少数派です。
利用方法はシンプルで、Gmailなどのフリーメールを使ってやり取りをし、その中で納品作業もメールを使います。
Eメールで納品する際には、データを直接添付して送信するだけです。
利用は簡単ですが、フリーメールの場合、クライアントから来たメールをすぐに判別できるようにしておかないと、メールに気付くのが遅くなってしまう可能性があります。
ビジネス用ツールとして特化しているわけではないため、プライベート用と兼用のフリーメールだと使いにくいと感じるかもしれません。
Googleドライブ
GoogleドライブはGoogleのサービスで、簡単に言えば、気軽に共有できるクラウドストレージのようなものです。
案内されたURLにアクセスするだけで、手軽にクライアントの管理しているフォルダにアクセスできます。
納品方法も簡単で、指定されたフォルダ内に納品するデータをドラッグし、アップロードするだけです。
クライアントによっては、納品毎にファイルを作成し、その中に格納する必要があります。
チャットワーク
チャットワーク(Chatwork)は、ビジネス向けのチャットツールで、多くのWebライターや個人事業主がビジネス用途で利用しています。
会員登録は必要となりますが、完全無料でも利用可能です。
ブラウザ版だけではなく、スマホアプリ版もあるため、LINEと同じような感覚で使用できます。
依頼に関する内容についてやり取りする場合もありますが、納品も合わせてチャットワークでするクライアントもいます。
チャットワーク上で納品する場合には、メッセージにデータを添付する形で送信すれば可能です。
スラック
スラック(Slack)も、チャットワークと似たようなビジネス向けチャットツールです。
チャットワークと同様に無料で利用でき、アプリ版もあります。
納品物はチャットワークと同じように、メッセージにデータを添付して送信することが可能です。
Webライティング業界の場合、チャットワークに比べれば利用するクライアントは少なめですが、それでも利用するクライアントもいますので、登録しておくと良いでしょう。
ワードプレス
個人アフィリエイターのクライアントの場合に多いですが、ワードプレス(WordPress)に直接記事を納品する方法もあります。
ワードプレスとは、Webサイトやブログを作成するためのツールです。
この場合、基本的には下書き保存で記事を納品することになります。
ワードプレスに納品する際には、見出しタグや太字などの文字装飾も合わせてすることになる場合があります。
クライアントによってはサムネイル画像やタグの設定なども任される場合がありますので、ワードプレスの基本的な使い方は理解しておいたほうが良いでしょう。
納品時の納品形式と使用ツール
Webライターの納品物は、納品方法だけではなく、納品形式もクライアントによって異なります。
どのような納品形式があるのか、納品形式を守る際に使用するツールとしてはどんなものがあるのかについて解説します。
【.txt形式】テキストエディタ
納品物の最も基本的なものとしては「テキスト(.txt)形式」があります。
記事は、テキストエディタを使用して作成することが可能です。
Windows版の場合はメモ帳、mac版の場合はテキストエディットというソフトが最初から導入されています。
他にも無料ツールや有料ツールはありますが、メモ帳やテキストエディットでも記事を作成することは可能です。
あまり一般的ではありませんが、後述するマイクロソフトオフィス
(Microsoft Office)のWordでもテキスト形式での保存はできます。
重要なのはどんなソフトを使うかよりも、テキスト形式で保存できるかどうかですので、使いやすいテキストエディタを利用して記事を作成すると良いでしょう。
【.docx形式・.xlsx形式】マイクロソフトオフィス
クライアントによっては、「Word文書(.docx)形式」や「Excelブック(.xlsx)形式」での納品が必要となる場合があります。
Word文書形式やExcelブック形式での納品する場合、マイクロソフトオフィス(Microsoft Office)を使わなければなりません。
Word文書形式の場合はWordソフトを使い、Excelブック形式の場合はExcelを使って記事を作成することになります。
作成する記事は文章で構成されていますから、基本的にはWordを使って作成・納品することになりますが、Excelブック内に文章を貼り付けることを指定するクライアントも中にはいます。
ExcelとWordは、パソコンに初期から導入されているソフトではありませんから、Webライターとして仕事をするのであれば、購入してインストールしておくことをおすすめします。
どうしてもお金をかけたくないという場合には、ブラウザ版のソフトを使用する方法もありますが、パッケージ版のソフトに慣れている場合には使いにくさを感じるかもしれません。
Googleドキュメント・Googleスプレッドシート
GoogleドキュメントとGoogleスプレッドシートはGoogleが提供しているツールです。
GoogleドキュメントはWordソフトの代わり、GoogleスプレッドシートはExcelソフトの代わりとして利用できます。
マイクロソフトオフィスとの大きな違いは、基本的に無料で利用できることと、データの共有が簡単にできることです。
Googleのツールであるため、Googleドライブ上で納品することになります。
共有しやすいという利便性の高さの面から、近年、多くのクライアントに好まれている納品形式です。
納品方法がわからない時の対策
クライアントと取引を始めた際、納品方法を指定されることになりますが、最初のうちはどのように納品すれば良いのかわからないかもしれません。
特に、細かな指定がある場合には混乱してしまう場合もあるでしょう。
手っ取り早い解決方法は、納品方法がわからないのならクライアントに直接聞いてみることです。
Webライターとして仕事を受けているのにそんな基本的なことを質問してしまっても良いのかと思うかもしれませんが、特に身構える必要はありません。
わからないまま納品が上手くできなかったり、間違った納品をしてしまったりするよりは、疑問に思ったらすぐに聞いてしまいましょう。
クライアント次第なところはありますが、クライアントとしてもきちんと納品して欲しいという考えがありますので、大抵の人は丁寧に教えてくれます。
Webライター初心者のうちは知らないことはわからないと正直に伝え、納品形式や納品手順について聞いておくと後の作業がスムーズになるでしょう。
納品方法を統一してもらうことはできる?
複数のクライアントと取引をしていると、A社はGoogleドライブでの納品なのに、B社はチャットワーク、C社はスラック、といった具合に統一していない場合はザラにあります。
作業を効率良く進めていく上では納品形式や納品方法が同じほうが良いものですが、結論から言えば統一するのはなかなか難しいです。
納品方法に関しては柔軟に対応しているクライアントも中にはいますが、大抵の場合は指定された通りに納品することになります。
統一しないとどうしても作業効率が落ちてしまうという場合には、納品しやすいクライアントとの取引に絞って統一するという方法もありますが、あまりおすすめはできません。
なぜなら、Webライターが重視すべきは納品の方法よりも、記事のジャンルや文字単価だからです。
納品方法を統一させても、苦手なジャンルであったり、文字単価が極端に低かったりすれば、効率的に稼ぐことは難しいです。
さいごに│さまざまな納品方法に対応できるようにしよう!
多くのクライアントと取引をする予定があるのなら、さまざまな納品方法に対応できるようにしておくことをおすすめします。
そのために、Gmailの取得やチャットワーク・スラックの登録は済ませておくと良いでしょう。