Webライターの仕事がきついという話を耳にしたことはあるでしょうか。
フリーランスのWebライターとして働いている人の何人かと会話をした際には、やはり「きつい」とか「つらい」という話(愚痴?)は良く聞きました。僕自身も、とある企業の専属Webライターとして最前線を駆け抜けていたときには「きつくてしょうがない」、「もう辞めてしまいたい」と感じたことが多々あります。
今回は、一体どのようなところがきついと感じやすいのかについて分析しました。
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Webライターの仕事がきついと言われる原因・理由
Webライターが請け負う案件の量や仕事に対する姿勢、持ち合わせているスキルは人によって異なるため、きついと感じる原因や理由にも個人差はあると考えられます。
その中でも、多くのWebライターに当てはまりやすい原因や理由についてまとめました。
納期に間に合わせなければならない
Webライターの仕事は基本的に業務委託形式ですから、納期があらかじめ定められています。依頼の際に納品日が指定されているため、その納期に間に合わせなければならないことが人によってはきついと感じやすいです。
特に、1日や2日以内に納品、毎日1記事納品といったタイトなスケジュールで依頼をする企業の場合には、納期が迫るプレッシャーは強いと言えるでしょう。
納期自体に余裕があったとしても、副業でWebライターの仕事をしている場合や、こなす案件の量が多い場合には、納期に間に合わせるのは大変なものです。
単価が安くてなかなか稼げない
Webライターの仕事では、薄利な人は少なくありません。特に、記事単価が1円に満たない人は例え効率的に仕事をこなせていたとしても、なかなか十分に稼げないと感じやすいでしょう。
1記事2000文字の案件の場合、単価が1円であれば、10記事書いたら2万円になりますが、単価が0.4円の場合は8000円にしかなりません。
単価の違いでこれだけの報酬の差がありますから、単価が低ければ低いほどWebライターの仕事がきついと思いやすいです。
作業に時間がかかる
Webライターは未経験でも参入しやすいことから簡単な仕事だと思われやすいですが、そう思う人ほど、作業にかかる手間や時間に圧倒されやすいでしょう。
記事作成をする際はただ文字を羅列すれば良いわけではありません。記事を書くためにリサーチを行い、自分なりの言葉でオリジナリティのある記事に仕上げなければなりません。
作業が早い人であれば、1日に何記事もの長文記事を書くことは可能ですが、そうではない場合には作業の時間や手間がかかることがきついと感じやすいです。
特に、指定されたテーマへの知見が全くない場合やキーボードを打ち込む速度が速くない場合には、より作業に時間がかかりやすくなります。
必要な文字数を満たす必要がある
大抵の場合、記事作成の依頼がある際には、あらかじめ必要な文字数が定められています。記事全体で何文字という指定もあれば、段落(見出し)ごとに文字数が指定されているケースも多いです。
大体の目安の文字数で良いという緩めのルールを設けているクライアントもいますが、多くの場合は指定された文字数を満たさなければなりません。
クライアントや案件によっては、指定の文字数があまりに多く、書くことが思いつかなくなってしまうケースがあります。
その場合は、リサーチをさらに重ねたり、書いた記事の内容を見直したりする必要が出てきます。書けることがないと感じる人ほど、文字数の規定があることがきついと思いやすいでしょう。
修正依頼が多い
Webライターのスキルやクライアントが設けたルールによりけりですが、修正依頼が多いことも仕事がきついと感じやすい原因の1つです。
記事の質にクライアントが満足できない場合には、修正依頼をされるのが基本です。どのように修正して欲しいのかというフィードバックを確認し、クライアントが納得できるような記事に仕上げなければなりません。
記事を書いてそれで終わりではなく、無事に検収されて初めて報酬が発生します。修正依頼があると二度手間になってしまい、面倒だと感じる人は少なくないでしょう。
集中力が保てない
Webライターは基本的にオフィスで働くわけではないため、自宅やカフェなどで仕事をすることになります。そんな環境下だからこそ、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが上手くできず、なかなか集中できないという人は少なくありません。
集中していないと上司に叱られるということもないため、自己管理能力が欠かせないです。特に、自宅に小さなお子さんがいる主婦の方の場合は、育児もしながら仕事をしなければならないため、集中して作業を行うのは過酷に感じやすいのではないでしょうか。
また、リサーチした内容を吸収し、自分なりの伝え方や意見を述べる文章を組み立てるといったように、常に頭を働かせる職種ですから、一般的な接客業やサービス業よりも集中は切れやすいと考えられます。
生活リズムが崩れる
副業としてWebライターの仕事をしている場合、専業として多くの案件を抱えている場合は、生活リズムが崩れてしまいます。夜中まで、ときには徹夜で仕事をこなさなければならないこともあるでしょう。
僕自身、多くの案件に携わっていたときは、3日間に渡って全く眠れず延々と作業を続けたこともありました。しかし、このように根を詰めて仕事をすると生活リズムは狂ってしまいます。
睡眠不足や運動不足になったり、ストレスが溜まったりするため、きついと感じやすいです。
Webライターの仕事のきつさを解消するための対処法
Webライターの仕事はきついものですが、やり方によってはそのきつさを解消することはできます。
具体的にどのような方法でなら解消できるのかについてご紹介していきましょう。
作業効率を上げられるようにする
作業効率が上がることで、仕事にかかる時間や手間がきついと感じたり、稼げないと感じたりする可能性は低くなります。タイピングスピードを上げることはもちろんですが、オンオフの切り替えをきちんとする、効率的に作業を行える環境を整えるのがポイントです。
ただダラダラとデスクの前に張り付いているだけではなかなか作業は進みませんから、記事を書き上げる目標の時間を決める、何時から何時まで仕事に集中するといったように、自分の中でルールを定めましょう。
作業すると決めたなら、その時間は徹底して手を動かすことで作業効率は必然的に上がっていくものです。
納期に余裕を持たせて作業を行う
納期の問題で仕事がきついと感じるのであれば、納期に余裕を持たせるようにしましょう。
期限ギリギリになってから作業を行うようだと、結局夜中、あるいは徹夜しての作業を余儀なくされる可能性が高まります。そのため、納期に余裕を持たせて納品できるよう、早めに作業を始めるのが適切です。
タイトなスケジュールになっている場合には、納期をずらすことはできないか、クライアントに交渉を試みましょう。
納期の相談や交渉を全く聞き入れてくれず、タイトなスケジュールを押し付けてくるようなクライアントの場合は、無理に仕事をこなそうとは思わずに、新しい取引先を探してみることをおすすめします。
適切な仕事の量を見極めて調整する
生活リズムが崩れたり、修正依頼が多かったりする場合には、仕事の量が適切ではない可能性が高いです。高いモチベーションを維持して仕事を継続していくためにも、多く稼ごうと必死になるのではなく、適切な仕事の量を見極めて調整をしましょう。
せっかく多く稼いでも、身体を壊して病院通いになってしまうようでは本末転倒です。焦って仕事をするほど記事の質も下がり、修正依頼も多くなってしまいます。
副業にしている場合は特に、オーバーワークが本業にも悪影響を及ぼす可能性がありますから、あくまでもお小遣い稼ぎとして、気楽な気持ちで取り組めるくらいの仕事量にすると良いでしょう。
できないときは「ノー」と言えるようにする
仕事の量が多い人の中にはイエスマンになり、自分で自分を追い込んでしまっている可能性も考えられます。
断ったら次は仕事がもらえないのではないかという強迫観念からなかなか断れないという人がいますが、それは間違いです。
確かに断られたことで気分を害して「もう次からは依頼しない」と憤慨するクライアントも稀にいるかもしれません。しかし、大抵の場合は次の機会にまた声をかけてくれるものです。
どんな場合でも期待に応えなくてはと無理に頑張るのではなく、できそうにないときははっきりとお断りする癖をつけましょう。無理をして受注すれば、オーバーワークに繋がったり、生活リズムが崩れたりしてしまいます。
下手をすれば納期遅れにも繋がりますので、無理しない範囲で頑張るようにしてみてください。
単価を上げてもらえるように交渉する
単価が低いことによって仕事がきついと感じるのなら、単価アップの交渉が不可欠です。不躾にただ単価を上げて欲しいと要求するのは相手に失礼になってしまいますが、上手く交渉することで単価を上げられる可能性は十分にあります。
また、単価を上げるだけではなく、より条件の良いクライアントを探すのも大切です。
具体的な単価の上げ方についてはこちらの記事で紹介していますので、気になる方は合わせてご覧ください。
https://kunuga.com/archives/218
さいごに│きつい原因を解消できればやりがいを感じられる!
Webライターの仕事は状況によってはきついと感じやすいものですが、作業の効率を上げる・上手くスケジュール調整をするといった工夫をすれば、きついとは感じにくくなります。
Webライターの仕事がきつくてもう辞めたいと思っているのなら、辞めてしまう前にきつい原因は何なのかを振り返ってみましょう。Webライターの仕事そのものが好きなら、原因を解消できれば、またやりがいのある仕事だと感じられるのは確かです。