Webライターになりたいと思っても、何の知識もない状態だと、何から手をつければ良いものかわからないですよね。
Webライターの仕事の始め方、稼ぐ手順について解説します。
Contents
Webライターの始め方の手順
Webライターの始め方には決まった形式というのはありませんが、一般的な流れとしては、まずクラウドソーシングで仕事を始めることです。
クラウドソーシングサイトを利用して報酬を受け取るまでの流れについて解説します。
1.文章の基礎を学ぶ
Web記事を全く書いたことがない方がいきなり記事を書くことは容易ではないため、文章の基礎的な部分だけでも学んでおくのが適切です。
特に、日記やブログを全く書いたことがなかったり、Web上の記事を閲覧した経験が少なかったりする場合には、基本的な文章の書き方もわからない可能性があるため、要注意です。
文章に苦手意識がないのなら、いきなり記事作成に挑戦してみるのもありですが、仕事として報酬を受け取るからには、やはり最低限のスキルは必要です。
最初の時点からプロ並の文章を書こうとする必要はありませんが、正しい日本語として成立する文章を書くようにできるのがポイントです。
文章な苦手な方でも理解しやすく、基本がまとまっている本がこちらです。
2.クラウドソーシングサイトに登録する
文章の基本を学んだら、次はクラウドソーシングサイトに登録しましょう。
クラウドソーシングサイトとは、仕事をしたい人と依頼主の取引の場を提供してくれる仲介会社のようなものです。
利用自体は無料でできますが、報酬発生時に、報酬の中から手数料を支払うことになります。
手数料は直接取引であれば発生しないのですが、初めて間もない段階では依頼主(クライアント)が信用に足るかどうかを判別できない場合があるため、確実に報酬を支払ってもらえるクラウドソーシングサイトを利用するのが無難です。
有名かつ、安心して利用できるサイトはいくつかありますが、代表的なのは以下の2つです。
・ランサーズ
・クラウドワークス
主婦の利用をメインとしたシュフティというサイトも利用しやすいクラウドソーシングサイトとなっています。
いずれも、フリーメールアドレスで簡単に無料登録ができます。
登録するだけなら手数料がかかることはまずありませんので、全て登録しておくと良いでしょう。
3.受注できる案件を探す
登録したクラウドソーシングサイト上で、受注できる案件を探します。
どんなサイトでも利用の仕方は大体同じようなものですので、クラウドワークスを例に挙げます。
クラウドワークスでWebライティングの案件を探す場合、まずは「仕事を探す」という項目をクリックします。

この時点ではWebライティング以外の案件も含めてすべての案件が表示されているため、サイドバーにある「ライティング・記事作成」を選択します。

文書作成や電子書籍の制作など、さらに細かなジャンルに絞り込むこともできますが、初心者のうちは細かく絞り込むよりも、大まかなジャンルの中でできそうなものを探しましょう。

全くの未経験だったり、初心者だったりする場合には、検索窓で「未経験」や「初心者」というキーワードで案件の絞り込みをするのがおすすめです。
「初心者」で検索した場合、初心者でも取引をしてくれる案件を容易に見つけられます。

案件の概要やクライアントの評価、報酬単価をチェックし、気になったなら詳細ページへ飛んでみましょう。
詳細ページを確認し、執筆ルールや納品方法、納期などに問題がなければそのまま「応募画面へ」をクリックして詳細を入力し、応募します。
応募ができたら、クライアント側から取引に関する返信を待ちましょう。
1人、または1社のクライアントだけでは案件を確保できるとは限らないため、3~5件程度のクライアントを探して応募しておくのが安心です。
4.執筆して納品する
条件交渉の後、正式に契約が決まったら、クライアントの希望に沿って記事を執筆し、納品しましょう。
執筆ルールや納品形式、納期はクライアントによって全く違いますので、クライアントの指示に従うのが基本です。
納品形式や納品方法など、初めての案件受注でわからないことがあれば、遠慮なくクライアントに訊ねましょう。
ネットで調べてわかる範囲のことであれば、自分で調べるのがベストですが、クライアントの指定内容が良くわからないという場合には質問したほうが早いです。
最初の時点で未経験・初心者であることを伝えていれば、大抵のクライアントは丁寧にやり方を教えてくれます。
ただ、いくら未経験・初心者であっても、「記事で何を書けば良いのかを教えてください」と言うのはご法度です。
依頼主は記事を書いてもらうためにあなたにお仕事を依頼しているわけですから、記事の書き方がわからないと言ってしまうと、「本当にこの人に仕事を任せても大丈夫だろうか…」という不安を煽ることになります。
執筆ルール上の疑問については訊ねても問題はありませんが、文章でお仕事をするわけですから、記事作成そのものに関することで教えを乞うのは避けましょう。
また、基本的なことではありますが、契約をして依頼を受けたからには、納期を守るのが原則です。
5.報酬を受け取る
納期までにクライアントに指定された通りに納品をし、無事に校了となれば、契約が完了となります。
修正が必要な場合は、修正依頼がありますが、指摘された部分を手直しして再提出し、無事校了となれば、契約時の金額が支払われます。
報酬の支払いが確定すれば、報酬画面で支払われたことを確認できます。
出金はいつできるのかは、利用しているクラウドソーシングサイトによって異なります。
クラウドワークスの場合、15日までの確定分は当月の末、月末までの確定分は翌月15日に支払われる仕組みになっています。
出金額の5%の利用料がかかりますが、出金申請から3営業日内にクイック出金することも可能です。
Webライターが稼げる報酬の目安と必要な作業量
Webライターとして稼ぐからには、どれくらいの報酬がもらえるものなのかついて把握しておきましょう。
一般的な報酬の目安とひと月に必要な作業量について解説します。
一般的な報酬の目安
結論から述べると、Webライターには決まった報酬額の目安というものがありません。
1文字あたり○円という文字単価による報酬設定が基本となりますが、1文字0.1円で受注している方もいれば、1文字2円や3円の方もいます。
ただ、大体の目安としては以下となるでしょう。
案件の種類 | 1文字当たりの報酬額 |
低単価案件 | 0.1~0.6円 |
一般的な単価案件 | 0.7~1.0円 |
高単価案件 | 1.1~4円 |
超高単価案件 | 5円以上 |
ただ、1文字0.1円ではさすがに単価が低過ぎるため、Webライター初心者の場合は1文字0.5円以上が目安となります。
文章センスがある方や運の良い方であれば、最初の時点でも1文字1円の案件を請け負うことも可能です。
ひと月に必要な作業量
ひと月に必要となる作業量は、報酬の目安と同様に、特に決まった量というのはありません。
報酬単価の額によっても求められる作業量は異なります。
副業目的で月に5万円稼ぎたいという初心者Webライターの方が1文字0.5円の案件で仕事をする場合を例として挙げましょう。
文字単価が1文字0.5円の場合、ひと月に5万円稼ぐために必要となる文字数は10万文字です。
1記事5000文字の案件なら20記事分、1記事2500文字の案件なら40記事分の作業が必要となります。
1記事あたりの文字数次第ですが、大体1日に1、2記事書けば十分に達成できる範囲です。
専業で20万円を稼ぐ場合、5万円で稼ぐ場合から見ると4倍の作業量が求められます。
Webライターの仕事でお金を稼ぐポイント
Webライターのお仕事でお金を稼ぐためにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。
効率良く稼ぐためのコツについて解説します。
稼ぎたい目標額を決める
Webライターで稼ぐことを決めたら、最初に考えておくべきなのは、稼ぎたい目標金額の設定です。
希望する金額をそのまま目標として設定するのもありですが、「副業で50万円」など、Webライター業界では現実離れした金額は設定しないように注意しましょう。
特に、初心者のうちは作業慣れしていない段階であるため、思うように稼ぐことは困難です。
最初は達成できそうな金額の範囲内で目標設定するのがポイントです。
能力次第ではありますが、最初は副業で1~5万円程度を目指すのが妥当です。
単価が低過ぎる案件には手を出さない
初心者の場合、最初は初心者向けの案件を中心に探すことになるため、どうしても単価が低くなってしまいがちです。
こればかりは致し方ないことなのですが、かといって単価が低過ぎる案件は避けることをおすすめします。
理由は単純に、殆ど稼げないためです。
0.1円と0.5円というだけでも報酬額には5倍もの差があります。
3000文字の案件の場合、1文字0.5円なら1,500円の報酬ですが、1文字0.1円の場合はたった300円にしかなりません。
実績を積むことを目的とするのであれば、特に単価にこだわらないという方法もあります。
しかし、初月からでもしっかりと稼ぎたいのなら、文字単価0.5円以上を基準に探しましょう。
継続案件を探す
Webライティングには大きく分けて、単発案件と継続案件の2種類があります。
単発案件は、文字通り1回限りの依頼を前提とした案件です。
継続案件の場合は、3か月や6か月、もしくは年単位での継続依頼を想定した案件となっています。
安定的にWebライティングの収入を得たいのなら、継続的に依頼をしてくれるクライアントを探すのがおすすめです。
単発の案件は契約によって長期的に縛られることがないというメリットがありますが、次々に新しいクライアントや案件を探さなければならないという手間がかかります。
継続案件なら、長期に渡る契約や複数回の契約を前提としているため、クライアント探しの手間がかかりません。
また、継続案件では、執筆上のルールが同じ場合が多いため、2回目以降の受注案件の作業がしやすいというメリットがあります。

複数のクライアントを探す
効率的に案件を受注してお金を稼ぎたいのなら、クライアントは1か所に絞らないのがポイントです。
クライアントが複数いれば、お仕事をしたいのに受注する案件が尽きてしまって稼げないという問題を解消できます。
もちろん、クライアントが複数いる場合、スケジュールの擦り合わせが必要となりますが、それでも1か所に依存しないほうが安心です。
クライアントが1か所のみの場合、もしも「今回限りで依頼は終了です」と言われ、契約を打ち切られてしまえば、新しいクライアントを一から探し直さなければなりません。
複数のクライアントがいれば、受注できる案件が完全になくなってしまうという事態を防げるため、少なくとも2か所のクライアントと継続的な契約ができるようにしておくと良いでしょう。
単価アップの交渉をする
継続案件の場合に有効な手段が、単価アップの交渉です。
Webライティング業界では、契約期間に応じて単価アップをしてもらうケースは多くあります。
誠意や実力が評価されていれば、案外すんなりと単価アップの交渉に応じてくれるクライアントは少なくないです。
成果や記事の評価に応じて単価を決めるという制度を設けているところではなかなか交渉しにくいですが、それでも一度検討してもらえないかどうかを声掛けしてみる価値はあります。
契約当初から単価アップの打診をするのはさすがに失礼に当たりますので避けるべきですが、数か月に渡って継続して案件を受注しているのであれば、積極的に交渉してみましょう。

慣れてきたら直接契約を検討する
クラウドソーシングサイトを通してさまざまなクライアントと取引をし、どんなクライアントがいるものなのかを把握できた時点で、直接契約を検討しましょう。
サイトを介さない直接契約の場合、業務委託契約を交わした上で依頼をしてもらうのが一般的です。
ただし、クラウドソーシングサイト上でクライアントに対して直接契約を打診するのは規約違反となります。
直接契約を希望するのなら、Webライティング業で活躍している企業や有名サイトを確認し、Webライターの求人情報がないかを探してみましょう。
Twitter上などで個人のクライアントを探すという手もありますが、記事作成をして納品したにも関わらず、報酬を支払ってもらえないリスクが伴います。
「この人ならきちんと支払ってくれそう」だと思った場合でも、業務委託契約書を交わすことは忘れないようにしましょう。
作業効率を高める
Webライティングで十分な報酬を得るためには、出来る限り単価が高い案件やクライアントを探すのが効果的ではありますが、それだけでは足りません。
お金を効率良く稼ぐためには、作業効率を高めるのが効果的です。
タイピングスピードを上げる、リサーチに時間をかけ過ぎないといった点を始め、文章を書き上げるまでのスピードを意識しましょう。
極端な例ですが、5,000円の案件を2時間で書き上げるのと、10時間かけて書き上げるのでは雲泥の差です。
2時間なら時給換算すれば2,500円ですが、10時間かかれば時給換算で500円になってしまいます。
時給を上げるためにも、質を担保しながらスピーディーに記事を書けるように意識していきましょう。
Webライターの仕事で挫折しないためのコツ
Webライターのお仕事は自宅でするのが基本であるのが関係しているためか、十分に稼げないまま挫折してしまう方は少なくありません。
現役のWebライターとして、Webライターのお仕事で挫折しないためのコツをご紹介します。
苦手意識を持たない
まずは、文章作成に対して苦手意識を持たないのがポイントです。
文章を書くことに不慣れな場合はなかなか難しいことではありますが、苦手だと意識するとWebライティングが苦痛になってしまう可能性があります。
どんなに文章が苦手な人であっても、文章は書けば書くほどに自然と上達していくものですので、苦手だと敬遠しないようにしましょう。
作業を習慣化する
Webライティングで挫折しないためのコツは、作業を習慣化することです。
習慣化されていないと、つい「面倒臭い」「後で良いや」という怠けた気持ちが出てきてしまいやすいです。
後回しにすれば、いつの間にか「Webライティングのことなんて忘れていた」なんてことになりかねません。
Webライターのお仕事でお金を稼ぎたいという気持ちがあるのなら、習慣化されるまで粘り続けましょう。
3か月も継続すれば、記事作成をする日々が当たり前になって、むしろ記事を書かないのは落ち着かないという状態にまで持っていくことが可能です。
他にも、「1日2時間は絶対にWebライティングの作業をする!」といったように、マイルールを設けるのも良いでしょう。
上手くいかなくても落ち込まない
Webライティングでは、懸命に作業を進めていても、なかなか上手く行かないという事態も起こります。
例えば、「クライアントに満足してもらえなかった」、「修正依頼での指摘が多かった」、「クライアントに怒られた」などが挙げられるでしょう。
手を抜いて作業をしていれば、そのような問題があったら素直に自分に非があると認めて次に活かすべきですが、自分なりに懸命に作業をした結果なのであれば、そう落ち込むことはありません。
クライアントも1人の人間ですから、価値観も十人十色です。
あなたとの相性が悪かったという問題もありますし、クライアントの依頼の仕方自体に問題があったという可能性も十分にあり得ます。
依頼主とWebライターという関係上、クライアントに対して文句をつけるわけにはいきませんが、落ち込むようなことがあっても早々に気持ちを切り替えるのがポイントです。
作業を進めやすいクライアントを見つける
報酬重視のWebライターの方が多いですが、クライアントとは一緒にお仕事をする関係なわけですから、相性面は非常に重要です。
作業を進めやすい相性の良いクライアントであれば、お仕事へのやる気も高まりやすくなります。
クライアントによっては、あまりにも要望が多過ぎたり、記事に対して何かとケチをつけてきてマウントを取ったりする方も稀にいます。
お仕事のモチベーションを下げられてしまうようなクライアントとは無理に取引を続ける必要はありません。
お互いに気持ち良く取引ができるようなクライアントと積極的に取引すると良いでしょう。
さいごに│Webライターの仕事を始めるのは簡単!
Webライターのお仕事は、クラウドソーシングサイトを利用すれば、誰でも簡単に案件を受注できます。
初心者のうちはわからないことが多くて手間に感じやすいかもしれませんが、1つ1つの行程は決して難しいものではありません。
Webライターのお仕事に興味があるのなら、さっそくWebライティングの勉強とクラウドソーシングサイトの登録から始めてみましょう。