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Webライターの秘密保持契約とは?ルールの概要や違反時のリスク

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Webライターだけではありませんが、副業あるいはフリーランスとして活動していくのなら守らなければならないルールの1つとして、秘密保持契約というものがあります。

どういった契約なのか、契約に違反するとどのようなリスクがあるのかについて解説していきます。

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秘密保持契約とはどういうもの?

秘密保持契約とは、簡単に言えば秘密を守らなければならない契約のことです。守秘義務と呼ぶ場合もあります。

Webライターにおける秘密保持契約で外部に漏らしてはならない内容としては以下のようなものが挙げられます。

秘密保持契約で守らなければならない秘密
  • 記事を書いたのが自分であること
  • これから書こうとしている記事のこと
  • クライアント独自のノウハウのこと
  • 作業に使用しているマニュアルやGoogleドキュメントのURL

つまり、「あの会社はこんな風に記事を生産している」、「この会社で記事の執筆を依頼された」、「この会社で記事を書いたことがある」と他者に話してはならないということです。

機密保持契約の厳密な内容についてはクライアントによって異なります。業務委託契約を結ぶ際に、機密保持についての項目も詳細に記されていますから、業務委託契約書にサインをする前に必ず確認をしておきましょう。

クヌガ
クヌガ
秘密保持契約に限らず、業務委託契約書は隅々まで目を通してね!

秘密保持契約に違反をするとどうなる?

秘密保持契約に違反をすると規約に則って罰せられる、あるいは訴訟に発展する可能性があります。契約違反ですから、違反をしたとみなされた時点でクライアントからの発注もなくなると考えたほうが良いでしょう。

そもそもなぜ秘密保持契約というものがあるかというと、クライアントに損失を出させないためです。企業のノウハウが漏れれば、競合他社にノウハウを盗まれる可能性がありますし、記事を外注して生産していると発覚すれば、企業のイメージダウンに繋がる可能性もあります。

企業の外部の人間に記事を書かせていることを前提としている場合でもない限り、企業にとっての損失は大きいです。

秘密保持契約は必ず行うわけではない?

大抵のクライアントは業務委託契約の際に秘密保持契約も同時に結ぶようにしています。しかし、すべてのクライアントが秘密保持契約を行うわけではありません。特に法人ではなく、個人のクライアントの場合、秘密保持契約を怠ってしまう可能性は考えられます。

しかし、秘密保持契約を結んでいないからといって、好き勝手に秘密を漏らして良いというわけではありません。暗黙の了解として、執筆業務を通して知った秘密は洩らさないようにすべきです。

なぜなら、秘密を洩らしたことでクライアントに不利益が生じれば、仕事を任せられなくなったり、それこそ訴訟に発展したりする可能性があります。秘密保持契約の有無に関わらず、クライアントを通して知った情報については外部に漏らさないのが無難です。

実績として公開したい場合はどうすれば良い?

新しいクライアントを探す際、「能力を把握するために執筆した記事を見せて欲しい」といった要望を出してくるクライアントは少なくありません。しかし、秘密保持契約を結んでいるクライアントに依頼されて執筆した記事は、例え実績の公開のみが目的があったとしても教えてはいけません。

「私はあの記事を執筆した」と公表しても問題ないのは、実名(あるいはハンドルネーム)で執筆者が記事に記載されている場合のみと考えたほうが良いでしょう。しかし、これまですべてのクライアントと秘密保持契約を結んでいる場合は公開できる記事がないということになります。

どうしても実績として公表したいのであれば、これまで取引してきたクライアントに相談し、許可を取りましょう。実績としての公表のみの目的でも許可されなかった場合には諦めるしかありません。新しいクライアントには正直に秘密保持契約の関係で公開できる記事がないことを伝えましょう。

執筆した記事を見せたい場合には自分でブログの記事を執筆するという方法もあります。実績の記事がなくてもテスト結果次第で採用される可能性もありますから、秘密保持契約を優先させることを心がけてみてください。

さいごに│秘密保持契約は必ず守ろう

クライアントの信頼を獲得するには納期を守ったり、円滑に連絡を取ったりすることも大切ですが、秘密保持契約を守ることもWebライターには欠かせないルールです。

安易に秘密を漏らすとクライアントに迷惑をかけるだけではなく、自分自身にも不利益がありますから漏らさないように気を付けましょう。