「Webライターの仕事は割に合わない」「搾取されるだけ」と感じる方は多いのではないでしょうか。
特に、Webライティングを始めて間もない方は、時間をかけて頑張ったにも関わらずあまり稼げなかったという経験を持つ方もいるかと思います。
そこで、Webライターの仕事は本当に割に合わないのかについて解説します。
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Webライターは割に合わない仕事ではない!
結論から言えば、Webライターの仕事は決して割に合わないものではありません。
それでも作業の内容や報酬に対して不満を抱く方が出てしまうのは、やり方に問題がある可能性が考えられます。
もちろん、Webライターという職業の特性上、どうにもならない部分もありますが、きちんと対策をすれば、作業の内容や作業量に見合った報酬を受け取れます。
Webライターとして満足のできる収入を得られるようにするためにも、一体何を不満に感じてしまっているのかという原因を分析し、対策をしていく必要があるでしょう。
Webライターが割に合わないと感じてしまう6つの原因
Webライターの仕事や報酬が割に合わないと感じてしまう原因としてはさまざまなものがあります。
Webライターのデメリットにもなり得る部分ですが、正しく対策をしていけば、そのデメリットを払拭していくことは可能です。
Webライターが割に合わないと感じる原因として何があるのかを1つずつ掘り下げていきます。
【原因1】単価が低い
第一に、受注する案件の単価が極端に低いことが挙げられるでしょう。
Webライター業界の単価は一律というわけではなく、案件や募集をしている企業、個人によって異なります。
1文字あたりの単価が0.1円のところもあれば、1文字あたり1円や2円以上を支払っているところもあります。
さらに低いところでは1文字あたりの単価が0.02~0.05円しか支払われないという話もあります。
1文字1円であれば、5000文字の案件に取り掛かれば5000円の報酬ですが、0.1円だと500円にしかなりません。
作業内容や量が同じだとしても、単価が違うだけで、報酬額にこれだけの差が生まれてしまいます。
【原因2】作業に時間がかかる
初心者Webライターによくありがちなのが、作業に時間がかかり過ぎてしまい、作業時間に見合った費用を得られないケースです。
2時間で作業を終わらせれば日給5000円、時給にして2500円の報酬になります。
8時間かけて5000文字案件を1件終わらせた場合は、時給にして625円です。この時点でアルバイトの最低賃金よりも安くなってしまいます。
3日間かけてじっくりと取り組んだ場合は、1日あたりの日給は1600円ほどにしかなりません。
同じ1文字1円で5000文字の案件をこなしたとしても、作業にかける時間が長くなればなるほど、それだけ割に合わなくなってしまいます。
【原因3】簡単に稼げると思っていた
Webライターの仕事を新しく始める方で意外と多いのが、「もっと簡単に稼げると思っていた」という意見です。
Webライターは確かに経験のない初心者であったとしても取り組みやすい仕事ではありますが、誰でも始められるというだけの話であって、簡単な仕事というわけではありません。
誰でもできる=仕事が簡単だと誤解してしまっているケースが多いようです。
極端に難しくて大変な仕事というわけでもありませんが、納得のいくレベルを稼ぐためには、それ相応の経験と努力が必要となります。
【原因4】クライアントの指示やルールが細かい
クライアント次第なところではありますが、依頼された指示の内容やルールが細かいから割に合わないと感じる方もいます。
クライアントによっては、日本語の表記に関する表現(漢字にするのか平仮名にするのか)のルールが細かく定められていたり、提供サービスの方針上で使えない表現があったりします。
文章内容に限らず、納品形式や納品方法に手間がかかる場合もあります。
執筆の指示やルールとは異なりますが、納期までの期間もクライアントによって左右されますので、常に納期がシビアなクライアントの下で仕事をしている場合には、割に合わないと感じやすいかもしれません。
【原因5】思うように仕事が回ってこない
思うように仕事が回ってこないから月の報酬額としては少なくなってしまう、というのもWebライターの仕事が割に合わないと感じる原因の1つです。
いくら沢山仕事をこなしたいと思っていても、毎月1か所のクライアントが依頼できる数は限られているのが大半ですから、自分の思うがままに仕事をこなして希望通りの報酬を得るというのは容易ではありません。
長期的な契約ではなく、単発で仕事を受けている場合は月あたりの報酬額がより安定しにくくなります。
その場しのぎで仕事を探すスタイルだと、先月は30万円稼げたけれど、今月は5万円しか稼げなかった、ということもザラにあるため、工夫が必要です。
【原因6】訴訟や損害賠償リスクがある
Webライターの仕事は訴訟や損害賠償のリスクがつきまといます。
やり方によってはクライアントに訴えられてしまう可能性があるということです。
そう言われると「Webライターなんて怖くてできない」と思う方もいるかもしれませんが、誠意を持って作業に取り組んでいる分にはまず問題視する必要はありません。
訴訟や損害賠償に発展してしまうのは、クライアントに損害を与えるような行為をしたケースです。
クライアントとの契約内容にもよるのですが、虚偽の内容を含めた記事を執筆した場合、納期を守るずにそのままばっくれてしまった場合などがあります。
契約している以上、ルールは守らなければならないのですが、そのルールに縛られていることで窮屈さを感じ、Webライターの仕事は割に合わないと感じる方もいるようです。
Webライターは割に合わないと感じる人がすべき10の対策
Webライターの仕事は割に合わないと思っていても、対策次第でどうにでもなります。
きちんと工夫をしていけば、Webライターとして十分な収入を得ることは可能ですし、やりがいを持って楽しく取り組むこともできます。
Webライターの仕事が割に合わないと感じる人がすべき10の対策方法を解説します。
実績作りやスキルアップ目的で愚直に取り組む
初心者のWebライターにおすすめなのが、まずは実績作りやスキルアップのために低い単価であっても愚直に取り組むことです。
報酬額が低くて納得できないと感じる方は多いでしょうが、実績のあるなしでは得られる報酬額には差があります。
プロのWebライターの中には1文字あたり3円や5円、さらに高ければ10円以上の仕事をこなしている方もいますが、最初からこのレベルの報酬を求めるのは、はっきりと言ってまず無理ですし、あまりにも無謀です。
会社で新卒社員が入社1か月目から役員クラスと同レベルの給料をもらうことができないのと同じことです。
研修期間のようなものだと思って最初の数か月間は多少報酬額が低くても、真面目に取り組んでいきましょう。
最初は報酬よりもスキルアップを目指して作業をすることで、徐々に高い報酬額を得られるようになっていきます。
報酬単価を意識する
初心者Webライターは単価よりも実績作りを優先すべきなのは確かですが、だからといって報酬単価が激安な案件をわざわざ受ける必要はありません。
単価が高ければ高いほど高度な知識やテクニックが必要とされてきますが、1文字あたり0.5円程度の案件であれば、初心者であっても十分にこなせるレベルの案件は多くあります。
単価が1文字0.5円に満たないような案件は安く記事を書いてもらいたいというのが見え見えの案件が殆どですので、初心者であっても避けたほうが無難です。
もちろん、必ず1文字0.5円案件にすべきというわけではありませんから、初心者でも取り組めそうなものがあれば、それ以上の単価の案件に携わってみても良いでしょう。
良いクライアントに巡り合えるかという運次第なところもありますが、初心者の段階で1文字1円の案件に取り組むことができれば上々です。
単価交渉をする
仕事内容と単価が釣り合っていないと感じる場合には、単価交渉をするのも1つの手段です。
ただ、不平不満を述べて単価を上げてもらうのではなく、クライアントにも気持ち良く単価を上げてもらうのがコツです。
Webライターの単価アップの交渉方法についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

報酬アップのルールを設けているクライアントを選ぶ
クライアントの中には、報酬アップのルールを設けているところもあります。
例えば、
・3か月継続した場合には報酬単価0.5円アップ
・1か月毎に報酬額の見直し」
・月に20本以上書いてくれた方はボーナスで1000円
といった具合です。
ランサーズやクラウドワークスの募集要項に詳しく書いてありますから、単価交渉が苦手だという場合にはそういったところを探してみると良いでしょう。
作業の効率を上げる
作業に時間がかかってしまうという場合には、作業の効率を上げるほかにありません。
1記事書くのに1時間で済む場合と丸1日かかるのとでは時給換算したときの報酬額には雲泥の差がありますから、早く書き上げられるような工夫が必要でしょう。
「作業効率ってどうやって上げれば良いの?」と疑問に思うかもしれませんが、基本的には小手先のテクニックを使うよりも、とにかく慣れるしかありません。
沢山記事を書いて経験を積むことで、タイピングスピードは上がっていきますし、どんな風に記事を書き進めて良いのかもわかってきます。
あとは、作業を進めやすいように、作業するメモ帳やWordのテンプレを用意しておく・作業用のファイルをすぐに開けるようにショートカットキーを作っておくといった事前の準備も効果的です。
経験を積んでいくうちに自分が効率的に作業を進められる方法がわかってきますので、自分なりのスタイルを見つけられるようになるまでは、愚直に記事を書き続けましょう。
継続案件を受注する
できるだけ安定的な報酬を得たいという場合には、継続案件の受注が効果的です。
継続案件とは、同じクライアントから長期間に渡って記事執筆の依頼を受けることです。
クライアントによっては毎月の案件数にはムラが出る場合もありますが、それでも継続案件を抱えることで、ある程度は安定した収入を得ることができるようになります。
単発の仕事のように、自分で好きな時に気軽に取り組むことはできないというデメリットはありますが、安定的な収入を目指すのなら必須と言えるでしょう。
何より、継続案件の契約をすることで、Webライターの仕事に対する責任感が高まります。
自身の成長にも繋がりますので、Webライターとして十分に稼いでいきたいという方全員におすすめしたい方法です。
複数のクライアントと契約を結ぶ
さらなる安定した高額報酬を得たいのであれば、1か所だけではなく、複数のクライアントと契約を結びましょう。
クライアントの数が複数あるとマルチタスクになったり、納品形式やルールが違うから混乱したり、スケジュールの調整が難しかったりという面もありますが、Webライターとしての収入を確実に上げられる方法です。
キャパシティオーバーとならないように上手くスケジュールを組んでいかなければなりませんが、きちんとこなしていけば、より安定して毎月十分な報酬額を得ることができます。
また、複数のクライアントと契約をすることで、もしクライアントの会社都合で1社の契約が頓挫してしまったとしても、他社の案件は引き続き確保できます。
収入の柱を幾つか持っておけば、安心してWebライティングの作業に取り組み続けられるでしょう。
相性の良いクライアントや案件を選ぶ
Webライターとして稼ぐとなると、報酬ばかりに目が行きがちですが、相性の良いクライアントや作業のしやすい案件選びはとても重要です。
作業内容が報酬単価に見合っているかだけではなく、次のことをチェックしたうえで付き合いやすいクライアントを見つけましょう。
・納期がタイト過ぎないか
・フィードバックを明確に示してくれるか
・作業を進めやすいようにサポートをしてくれるか
・相談時には丁寧に応対してくれるか
・性格的に相性が合うか
相性の合うクライアントを見つけることができれば、仕事へのモチベーションも自然と上がります。
その中でも、Webライターとしての成長を促してくれるようなクライアントがベストです。
一緒に成長していけるようなクライアントを見つけられれば、将来的なさらなる報酬額アップにも期待できるでしょう。
事前に契約内容を隅々まで確認する
クライアントと契約を交わすという段階になった場合、業務委託契約書の内容はきちんと隅々まで確認しておきましょう。
クライアント側が定めているルールですので、個人の要望で契約内容を変えてもらうことは容易にはできませんが、前もって内容を確認しておけば、未然にトラブルを防げます。
後からトラブルになった際、「契約したけれど、そんなルールは知らなかった」といくら主張したとしても、契約したということは契約内容に同意したということになりますので、通用しません。
特に、どんな場合に訴訟や損害賠償のリスクがあるのかという項目は必ずチェックしておくことをおすすめします。
自己PRを徹底する
報酬額を上げるのに効果的なのが、申し込みの際に自己PRを徹底することです。
どれくらいの経験があるのか・これまでどんな案件に携わってきたのか・どんな案件が得意なのかを提示することで、どれだけの実力がある人なのかを正確に判断してもらえます。
もちろん、始めたての初心者Webライターであるにも関わらず、Webライター歴5年といったような嘘の自己PRは絶対にダメです。
経験がないのに経験豊富なフリをしても、執筆した記事を見ればすぐにバレてしまいます。
後からトラブルになりかねませんから、自分の強みを正確にアピールしていきましょう。
自己PRを徹底することで、クライアントとの契約に繋げられますし、報酬額のアップにも期待できます。
クラウドソーシングサービスを利用する場合には、プロフィールの内容を充実させるのも効果的です。
上手くすれば、自分から声をかけなくても、企業や個人事業主の方から仕事のオファーが来るようになります。
さいごに│Webライターは努力や工夫次第で割に合う!
Webライターは決して割に合わない仕事ではありません。
割に合わないと感じるのであれば、それには必ず何かしらの原因があるはずです。
自分に当てはまる原因を見つけ、適切な改善をしていき、Webライターの仕事を割に合うものにしていきましょう。