ある程度長くWebライターをしている、あるいは始めて間もない初心者ライターのうちは、真面目に記事を書いたはずなのに、コピペ判定(コピーコンテンツ扱い)を受けて修正を依頼されたり、あるいは報酬をもらえなかったりという苦い経験をしたことはあるのではないでしょうか。そういうクヌガも、過去に何度も修正依頼を食らった経験がありました。
ちょっとした手直し程度で済む修正依頼なら良いですが、コピペ扱いとなると手直しが大変です。修正したからといって報酬額が増えるわけではありませんし、稼ぎたいのなら効率の面でも良いとは言えません。
しかし、しっかりと対策を練っておけば、コピペ扱いにならずに一発で承認される可能性も高まります。そこで、Webライター向けのコピペ判定にならないための対策方法を紹介していきます。アフィリエイターとしての活動を始めて間もない方にも役立つ内容もありますので、ぜひ目を通して頂けたらと思います。
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【対策1】競合サイトを見過ぎない
記事を執筆する前に、大抵の人は事前にリサーチをするためにWebで情報を拾ってから書く人が多いのではないでしょうか。しかし、ずっと目を通していると、無意識のうちに似通った言い回しを使ってしまったり、同じことを言ってしまったりする傾向があります。
特に、競合サイトの記事を閲覧しながら同時進行で執筆するようだと、言い方を少し改変しただけのいわゆるパクリ記事になってしまいがちです。そうならないようにするためには、競合サイトを見過ぎないのがポイントです。
与えられた記事のテーマに関する理解を深めるためには隅々まで目を通すべきだと思うかもしれません。確かに、そのテーマに関して詳しく書くためには調べて知見を広める必要があります。
しかし、競合サイトの記事の文体に影響されやすい人は、ある程度目を通したら一度サイトを閉じることをおすすめします。執筆する際は記事を見ずに作成すれば、自分なりの言葉を考えながら書くことに集中できます。
執筆しているときにWebサイトを閲覧するのは、要点を忘れて記憶した情報があやふやになってしまったときのみに留めましょう。
【対策2】参考にするサイトを増やす
サイトや記事によっては情報が多くまとめられている、かつ見やすい記事を見つけられることもあります。そうなるとつい、他のサイトも調べるのが億劫になったり、確認するのはこのサイトだけで十分だろうと思ってしまうかもしれません。
しかし、1サイトのみから情報を拾っただけではそれだけ内容が酷似し、文章やコンテンツの内容としての重複率もそれだけ高まります。手間がかかったとしても、複数のサイトでリサーチを重ねるのが鉄則です。
1つの記事のみを参考にしただけでは情報が不足している可能性もありますし、情報が間違っている可能性もないとは言い切れません。質の高い記事を執筆するうえでも大切なことですので、時間がかかったとしても取り組むべきです。
また、複数のサイトでリサーチをすれば、それだけ多くの情報を得られ、ボリュームのある記事を書くことも難しくなくなるというメリットもあります。
【対策3】情報は要点だけを拾う
言い回しがどうしても似通ってしまいがちな場合に効果的なのが、要点のみを情報として拾うことです。
例えば、手洗い洗車の手順について調べていた場合、洗車の方法を細かなところまで確認したうえで執筆すると、重複コンテンツになりやすくなります。手洗い洗車の順番まで変える必要はありませんが、手順の概要だけを調べ、後は自分の言葉で書くのがポイントです。
細かな情報もどうしても執筆する記事に取り入れたい場合には「タイヤのゴムはデリケート」、「ボディはまず水洗いをする」といったように、重要そうな要点のみをメモしておき、あとは自分の言葉で肉付けする形にしておくという方法もあります。ただし、メモした要点が多過ぎると、言い回しだけ変えた表現になりやすいため、注意しておきましょう。
重複しないようにするためには、言い回しを工夫するのはもちろん、【対策2】で紹介した方法と合わせて行うのが効果的です。
【対策4】ネット以外でもリサーチする
資金に余裕があるのであれば、本や雑誌を購入して読みこむのも効果的です。「稼ぎたいのにお金を使うだなんて…」と思う人もいるかもしれません。しかし、特定のジャンルのみに特化しているWebライターの場合は、そのジャンルの情報に強くなれますので、今後の執筆活動にもメリットがあります。
特に、自分が興味を持っているジャンルであれば、知っておいて損はないノウハウを学んだり、情報を知ったりできる良い機会にもなります。ただ、本もWebサイトに掲載されている記事同様に著作物ですので、文章をそのまま使うことは絶対に止めましょう。
Webライターがやってはいけないタブーについてはこちらの記事にまとめていますので目を通してみてください。
https://kunuga.com/archives/232
あとは、ジャンルにもよりますが、テレビや人との会話を通じて情報を得ることも可能です。特に、人から聞いた話であれば、オリジナリティがあり、重複率も低くなります。
ただ、信憑性が薄くなる可能性が考えられますので、人から聞いた話に関しては事実確認をしてから情報として盛り込みましょう。
【対策5】調べてから書くまで少し時間を置く
納期に余裕がない場合には難しいかもしれませんが、重複率を下げたいなら効果的なのが、調べてから書くまで少し時間を置いてみることです。ある程度時間を置くことによって、調べて得た情報を自分の言葉として置き換えやすくなります。自分自身の言葉で書けば、オリジナルのコンテンツとして昇華させられるでしょう。
ただ、時間を置き過ぎるとせっかく調べた情報も頭からどんどん抜け落ちていってしまうため、時間を置くのは長くても調べてから1日程度までにしておきましょう。2~3日、あるいはそれ以上経ってしまうと「何を書けば良いんだっけ?」と書くべき内容をすっかり忘れてしまう可能性も考えられます。作業の面でも効率的とは言えないため、ある程度はきちんと覚えていられる範囲までにしておきましょう。
納期にあまり余裕がなくて、時間をそんなに置きたくない場合には30分程度休憩を挟んでみるのが効果的です。休憩の間はコーヒーを飲むなどして、頭を一度リセットしておくのがおすすめです。
もちろん厳密に情報をどれくらい覚えていられるのかは個人差のある問題ですし、きちんと記憶しておけるような興味のあるジャンルかどうかでも左右される問題ですから、自分にとって最適な時間を把握しておきましょう。
【対策6】情報を追加する
記事を執筆していて、このままだとコピペ扱いになりそうだと思ったときに効果的なのが、情報の追加です。例えば、以下の構成で記事を書いていくとします。
【タイトル】ワキ脱毛の方法を紹介します
【1段落目】ワキ脱毛とは?
【2段落目】脱毛時の注意点
【3段落目】ワキ脱毛の手順
【4段落目】おすすめの脱毛サロン
【5段落目】まとめ
これでコピペ扱いになってしまう場合は、「ワキ脱毛をするメリット」や「自分でワキ毛処理をする方法」などといった段落を追加して情報を盛り込むことによって、全体の重複率が低くなっていきます。ただ、既に書いた情報の重複率が非常に高い場合は、その部分のみの修正を依頼される可能性が高いため、注意しておきましょう。
近年では「依頼されたときに予め記事の構成が組まれていて、それに従って執筆するため、段落の追加のしようがない」という場合もあるかと思います。その場合には、指定された段落内に情報を盛り込むことによって対処できます。
取り上げた例で言えば、「ワキ脱毛とは?」の中に脱毛するメリットを含めることができるでしょうし、「ワキ脱毛の手順」の中では「ちなみに自分でワキ毛処理をするなら…」といった具合に盛り込むことは可能です。
【対策7】ボキャブラリーを増やす
ボキャブラリーを増やすことによって、類語がすんなり出てきたり、言い回しのバリエーションを上手に変えたりできるようになります。
ボキャブラリーを増やすために効果的なのは読書と言われていますが、Webの閲覧でも習得することは可能です。自分が使ったことがないような表現や言い回しを参考にして使ってみることで、どんどんボキャブラリーを増やすことはできます。
コピーコンテンツにならないための重要なポイントは「自分の言葉で書くこと」ですから、バリエーション豊富なオリジナリティの文章を書けるようになるためにも、言い回しの工夫を意識しながら書いていきましょう。
文章を読みこんでインプットし、書いていくという形でアウトプットすることで、自然とボキャブラリーは豊富になっていくものです。初心者のうちは難しいと感じるかもしれませんが、真面目に継続していけば徐々に文章力は上がっていくものですから、愚直に取り組んでいきましょう。
【対策8】コピペチェックツールを使う
コピペをしているつもりはなくても、コピペにならないかどうか不安があるのなら、コピペチェックツールを使うことをおすすめします。有料と無料のものがありますが、Webライターとして活動する程度であれば、無料のツールで十分です。
有料のほうがコピペチェックの質は高いとされていますが、コピペチェックに費用をかけるくらいなら知見を広めるための本の購入に充てたほうがWebライターにとっては有意義な資金の使い方と言えます。
アフィリエイターやWebコンテンツを作成する企業であれば、自分のサイトの質が下がらないようにチェックするうえで重要なものです。しかし、Webライターにとっては必須ツールではないため、使用するなら無料のものにしましょう。
無料として定評のあるコピーチェックツールと言えば、CopyContentDetectorがあります。
僕が主にWebライターとして活動していた際にも使用したことのある無料ツールですし、事前チェック用に使用を定めているクライアントもありましたので、使用しても特に盗用されるといった危険性はないと考えて良いでしょう。
一度にチェックできるのは4000文字までという制限はあるものの、チェック回数には一切制限が設けられていないため、気軽に利用可能です。使い方も、執筆した記事をブラウザ上で貼り付けて「チェックする」を選択し、あとはチェックが完了したらページを更新して結果を見るだけというシンプルな方法ですので、すぐ使いこなせます。
CopyContentDetectorの場合、判定結果が「良好」になれば、コピーコンテンツになってしまっている可能性は低いということになります。
【対策9】クライアントに相談する
テーマによってはどうしても重複率が高まりやすいジャンルというのは存在します。例えば、ファッションやエンタメといったジャンルなら内容をユニークにすることはそれほど難しくはありません。
しかし、「国民年金の支払い方法」や「普通免許の取得方法」といったように、誰が書いても同じような内容になりそうなコンテンツの場合、どうしても重複してしまいがちです。
もちろん言い回しを工夫することによってある程度は重複率を下げることは可能ではあります。ただ、指定されたテーマやキーワードの特性上、ある程度は重複してしまっても仕方がないケースもあるのは確かです。
指定のテーマやキーワードが原因で重複してしまう場合には、思いきってクライアントに相談してみましょう。正直に「テーマの都合上、重複率が高くなってしまっているのですが、問題ないですか?」といった具合に訊けば、具体的な対応策を提案してくれたり、修正依頼を取り消すといった譲歩をしてくれたりするものです。
ただ、記事を執筆する前の段階から相談しても、「やる気がない」と思われてしまいかねないため、注意しましょう。難しいテーマだと思っても、きちんと作業を進めてみて、執筆した記事をクライアントに見せながら相談するようにしてください。
事前の対策にはなりませんが、修正依頼が来てから相談してみるのも良いでしょう。
【対策10】クライアントを変える
最終的な手段になりますが、工夫しているにも関わらず、どうしてもコピペ判定や毎回のように修正依頼があるという場合には、クライアントを変えるというのも1つの手です。
大抵のクライアントはコピーコンテンツになっていないかをチェックしているものですが、重複率の明確な基準は企業、あるいは個人によって異なります。基準が厳し過ぎるようなクライアントの場合、効率的に稼ぐことができなくなる可能性もありますので要注意です。
コピペ判定以外にも執筆のルールが厳し過ぎると感じるようであれば、新たな取引先を探すことをおすすめします。ただ、さすがに基準が緩過ぎるようなクライアントは殆どないと考えたほうが良いです。あくまでも報酬の単価を見ながら、ルールが厳し過ぎない程度のクライアントを探すようにしましょう。
それほど厳しくないはずなのに、コピーコンテンツだと判断されてしまう場合には対策が足りていないという証拠です。重複の対象となっている記事と自分が執筆した記事を改めて見比べてみて、内容が重複してしまっていないかどうかをよく確認してみてください。
さいごに│オリジナリティのある文章作成を意識しよう
コピーコンテンツだと思われないようにするための前提条件は、オリジナリティのある記事を書くことです。紹介した方法に沿って言い回しや情報の盛り込み方を工夫していけば、Web重複になっているという指摘が来る回数を減らすことができるでしょう。
効率的に稼ぐうえでも重要なポイントとなるため、修正依頼の回数が減り、やがて一発で問題なく検収されるように作業に取り組んでみてください。