Webライターは記事を執筆する仕事ですが、ただ記事を作成すれば良いというわけではありません。
クライアントから提示されたルールに則って作業を進めていく必要があることはもちろん、禁止されている行為は絶対に避けるべきです。クライアントとの信用問題にも繋がりますし、タブーとされている行為は絶対におこなわないようにしましょう。
今回は、具体的なWebライターのタブーを5つご紹介していきます。
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【タブーその1】記事の盗作やコピペ
記事の盗作やコピペ(コピー&ペースト)はすべてのクライアントからと言っても過言ではないほどに禁止されている行為です。その理由は主に2つあります。
まず1つ目は著作権違反となるためです。販売されている本や雑誌はもちろん、Webサイト上に掲載されている記事の文章は著作物扱いとなっています。そのため、記事をそのまま盗作したり、一部の文章をコピペしたりすると著作権違反になってしまうため、注意が必要です。
著作権に違反してしまうと最悪の場合、著作権元から訴えられてしまいます。クライアントがWebライターに記事作成を依頼している場合は、そのクライアントが訴えられてしまうリスクがあるため、禁止行為とされているのです。
2つ目は、盗作やコピペ行為はGoogleに禁止されていることが挙げられるでしょう。Googleはオリジナリティがあり、読者の役に立つような情報が掲載されているコンテンツを高く評価しています。逆に、著作権違反をしているコンテンツはペナルティ対象となるのです。
そのため、発覚した場合はペナルティを科せられ、下手をすればWebサイトそのものが検索エンジンに引っ掛からなくなってしまいます。そうなれば、クライアントはWebサイトの運営で収益を得ることができなくなってしまうため、強く禁止しているのです。
【タブーその2】故意的な文字数稼ぎ
Webライターの記事作成では大抵の場合、記事や段落ごとに文字数があらかじめ指定されています。入念な下調べをしたうえでなら、文字数が多くても無理なく対応できるものが多いです。
しかし、中にはなかなか文字数を満たせないような記事もあるでしょう。このときに文字数をかさ増しするような行為をしたくなるかもしれませんが、絶対に避けなければなりません。
例えば、わざと遠まわしな表現をしたり、同じことを繰り返し伝えたりするのは文字数稼ぎとみなされてしまいます。
文章のチェックが甘い、あるいは判断ができないクライアントであれば、気にしない場合もあるかもしれません。ただ、冗長表現は読者にも嫌われますので、避けるのが賢明です。クライアントによっては文字数稼ぎをする人だからと依頼の継続を取り止めることにも繋がるでしょう。
初心者のうちはどの表現が冗長で、どんな表現なら認められるのかがわからないかもしれません。しかし、経験として身に付いてきますので、あまり心配する必要はないです。意図的に文字数をかさ増しするような行為だけは、意識しておこなわないようにしましょう。
【タブーその3】主観的な表現を入れる
主観的な表現も記事作成をするならなるべく避けなければなりません。企業のホームページや運営サイトに掲載するような記事を執筆する場合、「私」のような一人称を使うのは基本的にNGです。
コンテンツとしての記事は、第三者目線で書くことが推奨されています。そのため、執筆している人の存在を連想させるような「思います」や「おすすめです」といった表現も極力避けたほうがいいでしょう。
ただし、主観的な表現を入れて良いケースもあります。自分の意見を入れても問題ないのは、以下の場合です。
- アンケートの回答
- 体験談・レビュー記事
- なりきり系の記事
- 自分が所有しているブログでの記事
アンケートや体験談についてはむしろ主観的な表現のほうが重宝されます。記事の方向性やクライアントの意向に合わせて書いていきましょう。
【タブーその4】正確性のない情報を入れる
クライアントから頼まれて記事を作成するなら気をつけて欲しいのは、正確性のない情報を入れてしまうことです。誤った情報を入れてしまうと、クライアントが運営しているWebサイトの信用問題にも関わってきます。
特に、その情報によって読者の不利益になるようなものは避けなければなりません。統計や料金のような数字のデータが絡むようなものも間違えることのないように気をつるべきです。
また、根拠のない断定表現も極力避けましょう。例えば「30代の独身女性は全員結婚に焦っています」や「女性は全員ヒゲの生えた男性を嫌っています」、「世の中の男性は全員浮気します」などです。
30代になっても独身を謳歌したい女性はいますし、ヒゲを生やしている男性を好む女性だっています。浮気をしない一途な男性だって必ずいるものです。これらは主観的な表現にも近い文章ですので、公的なデータがない限りはこういった根拠のない表現は避けましょう。
【タブーその5】受注したのにばっくれる
記事の執筆そのもののルールとは異なりますが、記事の作成を受注したにも関わらず、音信不通になるのはNGな行為の1つです。これはWebライターに限らず、仕事をするうえでは当たり前のことですが、改めて意識しておきましょう。
仕事を頼まれたということは、クライアントはあなたを信頼して仕事を任せているということです。納期を守って執筆してくれる・真面目に記事を書いてくれると思っているわけですから、その期待を裏切るような真似をしてはいけません。
もし、記事を受注したのに音信不通になる、いわゆるばっくれてしまうとクライアントに多大な迷惑がかかります。企業に損失を与えてしまうことに繋がりますので避けましょう。
また、ばっくれてしまうと、あなたの信用は完全に失墜します。クラウドソーシングサイトを通して仕事をもらっていた場合には、あなたの評価が下がり、他のクライアントからの信用も失われる可能性もあるため、要注意です。
どうしても仕事を完遂できない事情ができた場合には速やかに連絡をし、納期の調整や辞退ができないかを伝えましょう。
さいごに│Webライターとしてのタブー行為は絶対に避けよう
禁止行為だけを見ると、Webライターはルールが多くて面倒な仕事だと思うかもしれません。しかし、極端に言えば、仕事に対して真面目に取り組んでさえいればいいだけの話ですので、それほど難しいものではないです。
クライアントが求めるようなクオリティの文章を作成できるように、これらのタブーを避けるよう意識していきましょう。