Webライターとして働くのなら、相当の文字数が必要だと思うかもしれませんが、結論から言えば、特に「何文字書かなければならない」という決まりはありません。
理由としては、状況によって必要とされる文字数が全く異なるためです。
ただ、ある程度稼ぐ目安としてはどのくらいなのか知りたい方も多いかと思います。
そこで、Webライターが記事作成において1日に書く文字数の目安について解説します。
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Webライターが1日に書く理想的な文字数とは?
強いて理想的な文字数を上げるならば、1日1万文字程度を目安として考えると良いでしょう。
1文字の単価が0.5円であれば5,000円、1円であれば1万円となるため、日給換算でそれだけ報酬として受け取れるのであれば、割に合っていると言えます。
ただし、これはあくまで無理なく働くうえでの一般的な数値として捉えることをおすすめします。
自慢ではありませんが、当ブログ管理人であるクヌガは、専業で1日に4、5万文字を連日書き続けていたことがあります。その時は、1時間あたり3000~4000文字を12時間~15時間程度かけて仕上げていました。
逆に、全くの初心者の場合は、1週間から10日かけてやっと2000文字や5000文字の案件を1件仕上げるというケースもあります。
このように、人によって全く異なるため、自分に合った文字数を考えるのが本当に理想的だと言えるでしょう。
文字数よりも重要な要素
Webライターとして稼ぐためには、実は文字数はそれほど重要なものではありません。
確かに、文字数は多ければ多いほうに越したことはありませんが、文字数だけに捉われないようにしましょう。
Webライティングで収入を得る上では、文字数だけではなく、他のポイントも押さえておく必要があります。
単価が高いか
最も重要だと言っても過言ではないのが、案件の単価が高いかどうかです。
初心者のうちから高単価案件を請け負うのは容易ではありませんが、それでも文字単価0.1円といった激安案件はよほどの理由がない限りは避けるべきです。
稼ぐことを重視しているのであれば、初心者でも最低1文字0.5円以上は目安にしておくことをおすすめします。
同じ5000文字の案件だったとしても、収益には以下のような差が出てしまいます。
・1文字0.5円の場合 2,500円
・1文字1円の場合 5,000円
・1文字2円の場合 1万円
0.1円と1円という差では同じ仕事量でも10倍もの報酬額の差がありますよね。
5,000円の報酬を得るために1記事書くのと、10記事書くのとでは労力の差が全く異なります。
初心者なら0.5円、Webライティングの仕事に慣れてきたら1円以上の案件を中心に請け負っていき、そこから徐々に報酬単価を上げていくのがポイントです。
そうすれば、1日に書く文字数が少なかったとしても十分な収益を得ることが可能となります。
得意とするジャンルか
効率良くWebライティングをするにあたって、記事のジャンルが得意か不得意かは大切な要素となります。
知見のある分野・得意な分野であれば、入念な下調べをしなくてもスラスラと記事を書いていくことができるものですが、全く知らない分野・苦手な分野の場合はそうはいきません。
例えば、美容に全く興味のない男性が、女性の化粧品に関する記事を書こうと思っても、なかなか思う通りには筆は進まないものです。
Webライターとして食べていくために、幅広いジャンルに対応できるようにするのも稼ぐために重要な手段だとは言えますが、どうしても苦手なジャンルであれば無理に取り組む必要はありません。
Webライティングには、ビジネス・投資・美容・ファッション・車・ペット・ホビーなどなど、さまざまなジャンルがありますから、自分が興味のあるジャンルや好きなジャンルを優先して選んでいけば、効率的に作業を進められます。
取引しやすいクライアントか
単価やジャンルだけではなく、取引のしやすいクライアントかどうかもWebライターとして働くにあたって重要な要素です。
クライアントの進行管理が徹底しているかどうかはもちろんですが、支払いに関するやり取りが円滑にできるか・わからない質問にはすぐに答えてくれるかなど、作業を進めていく上でのサポート面が充実しているところと取引をしましょう。
質問しているのになかなか答えてくれなかったり、意思疎通が上手くいかなかったりするクライアントの場合は、作業効率も落ちてしまいますので、早々に取引をやめることをおすすめします。
当たり前ですが、報酬をきちんと支払ってくれないところは問題外です。
誠意ある対応をしてくれるクライアントであれば、Webライターであるこちら側としても気持ち良く取引ができますし、継続的な収入にも繋がります。
収入の目標を達成できるか
文字数の多さよりも遥かに重要だと言っても良いのが、収入の目標を達成できるかどうかです。
お小遣い目的で3万円や5万円程度稼げれば良いのであれば、それほど難しく考える必要はありませんが、専業の場合はよりシビアに考える必要があります。
例えば、月に20万円稼ぎたいのであれば、1文字1円なら20万文字分の案件を獲得しなければなりません。
1記事5000文字の案件なら月に40記事、1記事1万文字の案件なら月に20記事こなしていく必要があります。
1記事1万文字の案件を1日に1記事書くのであれば、20日分の労働で達成できますから、専業なら無理なく達成できる範囲だと言えます。
専業で月に30万円や50万円、あるいは100万円を稼ぎたいと考えているのであれば、単価か作業効率を上げる必要が出てきます。
休みを一切なくして毎日コツコツ…という方法もなくはないですが、それでは挫折してしまいやすいのであまりおすすめはできません。
ワークライフバランスを考えて無理のない目標設定をし、その上で何が問題なのかを洗い出していきましょう。
1日で書く文字数を増やすための対策
文字数よりも単価などが大切だとは言っても、ある程度は文字数を多く書けるような対策は必要です。
いくら単価が高くても、1日2000文字も書けないようではなかなか思うように稼ぐことはできません。
そこで、1日で書く文字数を増やすためにできる対策について解説します。
時間を計りながら作業をしてみる
1日に書ける文字数が少ないと感じているのであれば、時間を計りながら作業をしてみるのが効果的です。
タイマーをセットすることで、時間をより意識しながら記事を書けますし、1時間に何文字書けたのか、といったように自分の今の実力を確かめることもできるでしょう。
タイマーだとプレッシャーになるようであれば、「今日中に5000文字の案件を1件終わらせる」といった1日の目標を立ててみるのもおすすめです。
スピードを意識して記事を書いていくことで、より効率的に執筆できるようになります。
また、徐々にスピードを伸ばしていけば、Webライターとしてのスキルもどんどん上がっていきます。
文字をスラスラと書けないという場合には試してみると良いでしょう。
集中しやすい環境を作る
在宅の場合は、テレビやスマホ、ゲームなどの誘惑が多いため、集中を削がれやすくなります。
誘惑だけではなく、自宅や近所の物音が気になったり、子供の相手をしなければならなかったりといった問題もあるでしょう。
集中しやすい環境を作ることで、効率的に作業を進められますから、自分にとって集中しやすい環境作りの工夫をしておくと良いです。
作業しやすいデスクやチェアを用意するのももちろんですが、誘惑に負けないように「作業中は絶対にテレビやスマホを見ない」といった自分なりのルールを設けるのがポイントです。
自宅ではどうしても集中できないという場合には、お金はかかりますが、カフェや漫画喫茶で作業するという手段もあります。
どんな環境が最も集中しやすいのかは人によって異なりますから、自分に合った集中できる環境を確保しましょう。
1記事あたりの文字数が多い案件を受ける
効率良く多くの文字数の執筆をこなしていくには、長文の案件を受けることをおすすめします。
クライアントによって、500文字の案件、2500文字の案件、5000文字の案件、といったように文字数は全く異なります。
同じ単価であっても、2500文字の案件を2記事書くよりは、5000文字の案件を1記事書くほうが効率は良いです。
理由としては、長文案件は1つのテーマで長い文章を書くことになりますから、記事を書く前のリサーチがひと手間で済むというメリットがあるためです。
長文案件は慣れるまでは苦労するかもしれませんが、慣れてさえしまえばより効率的に稼ぐことができます。
多くの文字数が書けない場合の対策
文字数を多く書きたくても、なかなか上手くできなくて悩んでいる方もいるかと思います。
文字数が多く書けない方にありがちなのが、最初から高過ぎる目標を掲げてしまっていることです。
Webライターの仕事を始めたばかりの初心者がWebライター5年目や10年目の人と同じ作業量をこなせるかというと、まずほぼ不可能です。
よほどセンスのある方であれば、最初から多くの記事を執筆できるかもしれませんが、殆どの初心者は難しいと考えたほうが良いでしょう。
「現役で活躍しているWebライターと同じように稼ぎたい」という気持ちはあるかもしれませんが、スキルは少しずつ伸ばしていくものです。
「1日1万文字書けるようになりたい」と思っていたとしても、最初から目指すのではなく、あくまでも最終目標として考えておくと良いでしょう。
現状を把握し、1日に2000文字も書けないのであれば、まずは3000文字や4000文字を目指すようにしてみてください。
そうすることで徐々に作業効率やタイピングスピードが上がっていきます。
4000文字を超えたら5000文字、5000文字を超えたら6000文字…と徐々に目標を引き上げていくことで、1日に1万文字を書くことも可能になります。
文字数に捉われてはいけない3つの理由
Webライターとして安定的に稼いでいきたいと考えているのであれば、文字数ばかりに捉われないようにしましょう。
理由としては3つあります。
文字数よりも質が重要視されるため
Webライティング業界は、昔は最低限のことが書いてあれば内容はそれほど重要視しないという風潮がありましたが、近年では記事の質が非常に重要視されています。
これはGoogleアップデートの影響によるものが大きいですが、それだけではなく、クライアントのイメージアップを図る上では欠かせないものだからです。
クライアントの主な目的は、日本国内の多くのユーザーに記事を見てもらい、サービスを売ることです。
しかし、そのためには記事の質の高さが欠かせません。
記事の質が高くなければ、Googleやユーザーに高く評価してもらえないためです。
クライアントはWebライターに稼いでもらいたいから依頼をするのではなく、自社のサービスを売り出したいからだということを頭に入れておきましょう。
いくら仕事が早くできたとしても、質の面で満足してもらえなければ、クライアントに受け取ってもらうことはできません。
記事の質の高さを追い求めなければ、将来的な単価アップも難しくなってしまいますから、質は文字数以上に意識する必要があると言えます。
ライティングが苦痛になるため
文字数やこなす仕事の量にばかりこだわってしまっていると、ライティングという作業そのものが苦痛になってしまいます。
せっかくWebライターとして仕事をするのであれば、楽しくやりがいを持って記事を書くようにしましょう。
収入を得るために仕事だと割り切ってこなすことも時には重要ではありますが、やりがいを持ってできなければ続けることが難しくなってしまいます。
楽しみながらできる範囲での仕事の量に調節することで、無理なくWebライターの仕事を続けることができるでしょう。
生活が破綻するため
これは実際に、当サイト管理人のクヌガが体験したことではありますが、文字数や仕事の量にばかりこだわってしまうと、生活が破綻してしまいます。
寝る間も惜しんで仕事に打ち込むほどのレベルまでに到達すると、プライベートの時間や健康を疎かにしてしまうでしょう。
管理人は3日間全く寝ず、風呂にも入らずにレッドブル8缶を飲みながらデスクに向かったこともあるくらいです。
よほど切羽詰まっていなければ、ここまでやる人はあまりいないかとは思いますが、Webライターは体が資本です。
文字数の多さにこだわるあまりに仕事にのめり込み過ぎないように注意しましょう。
さいごに
Webライターが1日に書く文字数は人によって全く違います。
スキルの問題もありますが、それよりも目標収入額(=必要とされる文字数)が全く異なるためです。
無理なく稼ぐ目安としては1日1万文字程度が理想ですが、自分の状況に合った最適な文字数を考えて執筆していきましょう。